コンテナストア第1四半期増収減益、ベッドバス&ビヨンドよ! お前もか
「収納」や「包む・くるむ」をコンセプトにしたスペシャルティストアのコンテナストア。
FORTUNEの「働きがいのある企業」には必ず上位に入るエクセレントカンパニー。
しかし5月31日までの第1四半期業績が振るわなかった。
売上高は、前年同期比8.6%増の1億7340万ドルだったが、既存店売上高は0.8%の減少。損失は357万9000ドルで、前年度が479万5000ドルの赤字だったから、少しは改善した。
粗利益率は0.3ポイント下がって58.1%、逆に販管費は5.8ポイント増加して58.1%だった。
会長兼CEOのKip Tindellは発言している。
「他の小売業と同じく環境はいまだ厳しい。天候不順や曜日回りのせいだけではない。2014年は期待通りとはいかない」
消費環境の厳しさを認めるコメントだ。
現在、コンテナストアは全米24州とコロンビア特別区に66店舗を展開。今期は第1四半期に出店した3店舗に加え、5店舗を計画している。
金融危機以降、消費者の購買傾向が変わったと言われるアメリカ。ウォルマートもターゲットも、それが売上げ減につながっていると認めている。コンテナストアも同様。アッパーミドル層の需要は上向いてきたが、中間層はいまだ節約・倹約志向。それが住関連分野の消費回復になかなかつながらない。
同様に、ホームファニシングストアのベッド&バス・ビヨンンド。
第1四半期は3.0%増の26億6000万ドルだが、純利益が1億8705万ドルと7.6%の減少。既存店売上高も0.4%増ながら、粗利益率は0.7ポイント減少して38.8%。販管費は0.3ポイント増加の27.5%で、コンテナストアと同じく増収減益。
アメリカのノンフーズ業態リテーラーの競争は、業態企業の伸びが止まり、それを新たなコンセプトでフォーマット化した企業が成長していた。
例えばホームセンターのホームデポやロウズは、サブプライムローンの破綻もあって、ホーム需要が激減して、長らく停滞していた。
オフィスサプライ業態のステープルズやオフィス・デポは、いずれも大幅減益が続いた。三番手にあったオフィス・マックスは倒産の危機を逃れるためにオフィス・デポの傘下に入った。
しかし新フォーマットのベッド&バス・ビヨンドやコンテナストアは既存業態の顧客と売上げを奪い取って成長していた。
そこに黄信号がともっている。
業態が分化したフォーマット。そのフォーマット群にも顧客志向を貫徹しつつ、イノベーションが求められていると考えるしかない現状である。フォーマット自体のライフサイクルが押しなべて短縮化されているのかもしれない。恐ろしいことだ。
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