2月スーパーマーケット統計|青果4.4%増と好調で既存店売上高3カ月連続増

2月スーパーマーケット販売統計調査が発表された。この調査は、日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、新日本スーパーマーケット協会(NSAJ)の3団体の合同によるもの。調査対象企業は全国の270社。

今月は、JSAの江口法生専務理事が説明を行った。

2月の総売上高は、8291億6308万円。既存店は前年同月比0.7%増と3カ月連続でプラスとなった。食料品は1.1%増。その中で生鮮部門合計は1.9%プラス。しかし生鮮の中では唯一、水産だけが前年割れで、回復が見られない。売上げを伸ばした商品は、野菜高騰の影響で、冷凍野菜・カット野菜・漬物など。キムチの販売は好調なのに、もとになる白菜が足りないという話も出ている。

2月は、節分が土曜日だったことで売上げが集中しすぎて、ほかの部門に影響が出た。今年は2月に冬季五輪が開催されたが、それにあやかって「韓国フェア」を行った企業や店もあった。しかし一方で、年中行事のバレンタインは、年々厳しいマーケットとなりつつある。手作り用の板チョコが売上げを伸ばせず、縮小傾向となっている。

3団体の2017年4月から2月までの11カ月の月別前年同月比を見ると、4勝7敗で負け越し。1年を通してプラスとなるかどうかは、3月の結果にかかっている。しかし、「微妙なところだ」と江口専務理事。全体的には客数の減少を客単価で補っている状態が続いている。保有店舗数別の売上げ傾向を見ると、規模の大きい企業のほうが伸び率が高い。この傾向はずっと変わらない。

食品合計は7505億4883万円(90.5%)+1.1%
生鮮3部門合計 2885億4117万円(34.8%)+1.9%
・青果 1217億9073万円(14.7%)+4.4%
・水産  706億1893万円(8.5%) ▲1.9%
・畜産  961億3151万円(11.6%)+1.9%
惣菜  842億4788万円(10.2%)+1.2%
日配 1600億3315万円(19.3%)+0.9%
一般食品 2177億2663万円(26.3%)+0.3%

非食品 559億6707万円(6.7%)+2.7%
その他 226億4765万円(2.7%)▲3.4%

水産部門の落ち込みは依然続いている。

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