コンビニnews|1月既存店はセブン2.1%・ファミマ4.9%・ローソン7.1%減収

コンビニ大手3社の1月国内実績が出揃った。既存店はセブン-イレブンが97.9%、ファミリーマートが95.1%、ローソンが92.7%と前年を下回った。政府が1月7日、1都3県を対象とした緊急事態宣言を発出、その後対象地域が11都府県に拡大された。また全国的にも各地域で独自の感染対策が講じられたことで、外出自粛の傾向が一層強まり、売上げ・客数は前年比でマイナスとなった。客単価はまとめ買いニーズから引き続き高水準だ。

セブン-イレブンの既存店は客数が88.4%、客単価が110.7%で、売上高は2.1ポイントのマイナス。全店売上高は前年比98.8%。

2020年4月発出の「緊急事態宣言」時と比べると、平日の売上げは堅調に推移した。2020年4月度は95.0%だったのに対し、既存店売上高前年比の減少幅は小さかった。

商品はスイーツ、デリカテッセンが好調だった。とくにセブンプレミアムの惣菜が依然としてよい。また、合わせ買いのしやすい「カップデリ」シリーズは販売が伸長している。さらに、まとめ買いニーズが継続するなか、「香ばしシュガースコーン3個入」等の複数個入りのパンや、新発売の「アソートドーナツ4個入」など、買い置きしやすくシェアもできるマルチパック(複数個入り商品)商品の販売が好調だった。

ファミリーマートの既存店は、客数が前年比86.8%、客単価が109.6%で売上高はマイナス4.9%。全店ベースの売上高は95.5%。1月末の直営店舗数は1万5735店、エリアフランチャイジー店舗は923店。

外出自粛要請のなか、帰宅時間の早まりから、夜間の弁当・調理麺・惣菜などの中食や酒の売上げが伸長した。また700円以上購入によるスピードくじの後押しもあり、客単価は好調に推移した。正月に放映されたテレビ番組の影響で、「四川風麻婆豆腐」「じゅわっと肉汁!!! 鉄板焼ハンバーグ 」が好調に推移し、惣菜の既存比押上げに貢献した。

自宅での食事需要再拡大に伴い「お母さん食堂」総菜シリーズ、冷凍野菜シリーズも好調に推移した。また野菜価格高騰に伴いカット野菜の需要が高まり、販売は好調だった。

ローソンの既存店は客数が前年比84.5%、客単価が110.0%となり、売上高(チケット・ギフトカード等除く)は7.1%減。全店総取扱高は前年比93.3%の1969億7100万円。全店平均日販は46万円。

1月末のローソングループ国内総店舗数1万4524店で、そのうちナチュラルローソンは144店、ローソンストア100は682店。

生鮮品・冷凍食品・日配食品・常温和洋菓子などは、昨年秋から実施している品揃え強化の取り組みが奏功し、前年を大きく上回った。調理麺は、12月に続き、全国各地の人気店が監修したレンジ麺「RAMEN YOKOCHO(ラーメンよこちょう)」シリーズが好調に推移し、前年を上回った。玩具は、人気アニメ「鬼滅の刃」の関連商品の販売がけん引して前年を大幅に上回っている。たばこの販売は、ほぼ前年並。

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