コンビニnews|3月既存店7-11は3.1%増・ファミマ±0%・ローソン0.8%減

コンビニ大手3社の3月国内実績が発表された。

既存店はセブン-イレブンが103.1%と前年を上回ったが、ファミリーマートが100.0%、ローソンは99.2%と前年を下回った。緊急事態宣言の影響により、都市部を中心に売上げ、客数の影響が継続して見られたが、3月22日(月)の緊急事態宣言の全国的な解除以降は、オフィスや繁華街にも人が戻り始めた。

セブン‐イレブンは既存店の客数が98.5%、客単価が104.7%で売上高は103.1%。全店の売上は前年比103.9%%。3月末店舗数は2万1061店。

3月は、週末の天候不順が続いたものの、全国的に平年に比べ気温が高かったことから、冷たい麺類やソフトドリンクを中心に販売が伸長した。また、惣菜の「カップデリ」シリーズと同じサイズの容器を使用した「カップ寿司」の販売が好調で、「ひとくちキンパ」や「ミニいなり3個入り」等、買い合わせしやすい量なのでサラダとの購入比率が高かった。さらに、3月の新商品「たんぱく質が摂れるローストチキン&スパイシーチリ」や「生ハム&ソフトサラミロール」等がロールパン全体の売上げを押し上げた。

ファミリーマートは既存店客数が95.7%、客単価104.6%で売上高は100.0%。全店の売上高は101.8%。国内店舗数はエリアフランチャイジー923店舗を含めて1万5708店舗。

3月からは、2021年9月の会社創立40周年に併せて、40周年企画「40のいいこと!?」の各施策に取り組んでいる。「クリスピーチキン」「ファミマ・ザ・メロンパン」「ファミマ・ザ・カレーパン」などの重点商品や、「ファミマのボトルキープ」などの新サービスは、各種メディアにも取り上げられ、好調に推移した。また、日常使いニーズである、日配・生鮮品や惣菜、冷凍食品についても引き続き好調だ。

ローソン(単体)の既存店は客数が93.6%、客単価が105.5%で、売上高が98.7%。全店の売上高は100.5%。ローソングループ国内総店舗数1万4517店。そのうち、ナチュラルローソンは141店、ローソンストア100は675店。これら国内ローソン事業の既存店売上高前年比は99.2%。

生鮮品・冷凍食品・日配食品・常温和洋菓子などが、昨秋から取り組んでいる品揃え強化が奏功し、引き続き前年を上回った。伸長したカテゴリーは、全国各地の人気店が監修したレンジ麺シリーズや気温の上昇に伴い冷し麺の販売が好調だったことにより、調理麺は前年を大きく上回った。また、玩具は「エンタメくじ」販売が好調だった。

経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄2021」に選定され、経済産業省が認める「健康経営優良法人2021」にも認定された。また、経済産業省と東京証券取引所が女性活躍推進に優れた上場企業を選定する「なでしこ銘柄」に選ばれた。「なでしこ銘柄」に選定されるのは今回が6度目で、小売業では最多となる。

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