イオンnews|7月既存店主要10社中8社が前年越え/イオンリテール1.4%増
イオン(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長)が2025年7月の連結各社の業績を発表した。主要10社中、7社が既存店売上高で前年同月を上回った。
7月は記録的な猛暑が続くなか、花火大会や夏祭りなど各地のイベント開催にあわせて、浴衣や水着など夏を楽しむ商材の展開を強化した。
また、トップバリュをはじめとした増量・大容量のお得な商品の品揃えを拡充し、夏の需要獲得を進めた。
総合スーパーの中核企業のイオンリテールは、既存店売上高が5カ月連続で前年実績を上回った。4大セールスプロモーションの一つである「イオン 超!ナツ夏祭り」では、生活必需品を中心にお値打ち商品の提供や、夏の旅行需要を捉えたトラベル用品の展開、その他タイムセールやアプリ限定クーポンを強化したことで、売上げと集客の双方に寄与した。
食品分野では、グロサリー、デイリー、畜産に加え、食品専門店「カフェランテ」が堅調に推移し、既存店売上高は35カ月連続で前年を上回った。また、ヘルス&ビューティケアでは、調剤に加え、猛暑対策としての日焼け止めや熱中症予防商品が好調に推移し、5カ月連続で既存店売上高が前年実績を上回った。
スーパーマーケット事業は、トップバリュの拡販や「Key Value Item」の価格訴求、並びにプロモーション強化を継続的に推進した。
この結果、主要企業10社計で、既存店客数は16カ月連続、既存店売上高は29カ月連続で前年実績を上回った。フジは、時短・簡便ニーズに対応した品揃えの拡充や既存店舗の活性化等に取り組み、既存店売上高が堅調に推移した。また、移動スーパー「おまかせくん」の対応拠点を増やし、7月末現在で89店舗141台にまでサービスを拡大した。
都市型小型食品スーパーを展開するまいばすけっとは、総店舗数は7月末現在で1250店舗にまで拡大した。
ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングスは、調剤部門が堅調に推移するとともに物販部門では、化粧品カテゴリーのヘアケア関連や季節商品、食品カテゴリーの飲料・アイス等の需要が増加し、既存店売上高が5カ月連続で前年実績を上回った。
主要10社の業績内容は以下の通り。
<総合スーパー事業>
イオンリテール(株)は、既存店売上高100.7%、全店売上高101.4%。
イオン北海道(株)は、既存店101.8%、全店109.1%。
イオン九州(株)は、既存店103.4%、全店101.9%。
<スーパーマーケット事業>
マックスバリュ東海(株)は、既存店売上高101.7%、全店売上高102.7%。
(株)フジは既存店102.3%、全店102.6%。
<コンビニ・サービス・専門店・その他事業>
ミニストップ(株)は、既存店売上高97.6%、全店売上高96.2%。
(株)コックスは、既存店売上高100.7%、全店売上高99.9%。
(株)ジーフットは、既存店売上高92.7%、全店売上高90.3%。
(株)キャンドゥは、既存店売上高100.9%、全店売上高103.5%
(株)イオンファンタジーは、既存店売上高106.8%、全店売上高107.7%
7月度のセグメント別業績は以下の通り。
GMS事業 既存店売上高99.2%・既存店客数100.4%
SM事業 100.0%・102.0%
DS事業 104.9%・107.0%
ヘルス&ウエルネス事業 99.2%・100.3%
サービス事業 158.7%・139.6%
専門店事業 98.3%・97.8%