アマゾンnews｜2025年の物流･配送拠点やサービスの拡大

アマゾンジャパン合同会社(東京都目黒区、ジャスパー・チャン社長)は、顧客に迅速かつ安全・効率的に商品を届け、より優れた買物体験を提供するため、物流拠点であるフルフィルメントセンター (FC) と配送拠点であるデリバリーステーション (DS) のインフラ強化や、迅速な配送の拡大に取り組んでいる。

2025年の拠点やサービス拡大の主な内容は以下の通り。

■｢名古屋みなとフルフィルメントセンター」の稼働開始

2025年8月、愛知県名古屋市に西日本エリアで最大の物流拠点「Amazon 名古屋みなとフルフィルメントセンター」を開設した。このFCでは、持続可能な施設運営のためにカーボンフリーエネルギーの活用を積極的に進めており、建屋や壁面などに太陽光発電設備を設置している。壁面太陽光発電は、Amazon の物流拠点の中でも名古屋みなとFCが初となる取り組みだ。また、日本最大規模の地中熱空調システムも導入しているほか、低炭素型コンクリート素材を建物基礎やオフィス部分へ採用している。雨水も積極的に活用しており、貯留槽に貯めた雨水の植物への散水や、トイレの排水などにも利用している。

FCで働く人々の業務をサポートするため、商品の荷下ろしをサポートする「デパレタイザー」や、ロボットが商品棚を持ち上げて移動する「Amazon Robotics(アマゾン・ロボティクス)」などの先端技術も導入している。また多様なニーズに対応するために、搾乳室や礼拝室、カフェテリア、バリアフリー対応トイレなども備えている。

■日本全国6カ所にデリバリーステーション(配送拠点)を新たに開設

今年、岡山南(岡山県)、千葉柏(千葉県)、福岡北九州(福岡県)、北海道北広島(北海道)、東京江東(東京都)、石川野々市(石川県)に新たに6つのDSを開設した。石川県では初の開設となる。(全国に65拠点以上)。

■当日配送専用拠点を新設
FCとDSの両方の機能を兼ね備えた当日配送専用拠点を16カ所開設した。入荷から出荷までのオペレーションを簡略化することで、より多くの顧客に最大で数万点の商品の当日配送を可能にした。最短6時間で配送するエリア限定の「エクスプレスマート」は、日用品の買物を今まで以上に便利に、迅速に行うことができるようになった。

■配送パートナーに感謝を伝える「ドライバーさんにありがとうキャンペーン」を実施

2025年11月24日から、全国の配送パートナーに感謝を伝える「ドライバーさんにありがとうキャンペーン」を開始した。このキャンペーンでは、対象の配送パートナーに対し、顧客からの「ありがとう」に応じて1回当たり500円が支払われる。キャンペーンは12月31日まで、もしくは顧客から送られた「ありがとう」の数が合計50万回に達するまで行う。

■働く人々のさまざまなニーズに対応する設備を全国規模で拡大

Amazonは全国のDSにおいて、働く人が安心して働ける環境づくりの一環として、搾乳室や礼拝室などのインクルーシブスペースの導入を2025年から開始した。岡山南DSをはじめ、一人ひとりの多様なニーズに対応することでより働きやすい職場環境の整備を進めている。

■物流拠点を見学できるAmazon Tours

Amazonは2025年、千葉みなとFCにおいて日本初の「Amazon Tours」を開始し、開始2カ月足らずで1000人のゲストを迎えた。このプログラムでは、顧客が物流拠点を見学し、Amazon Robotics などの最新技術、効率的な在庫管理、従業員の安全で働きやすい環境、地域社会への取り組みについて学ぶことができる。参加者は約60～90分かけて施設を巡り、FCの内部を体験しながら、Amazonの物流を理解することができる。

■商品を受け取る多様な選択肢の提供と配送プログラムの拡大

Amazonでは、さまざまな商品の受け取り方法を提供している。自宅外受け取りでは、AmazonロッカーやAmazonが連携する企業の店頭カウンターを利用すると、自宅以外の好きな場所で、都合のよい時に商品を受け取ることができる。自宅外受け取り全体としては、全国で約4万カ所、Amazonロッカーは全国で47都道府県に4500台以上ある。

オートロック付きマンションでの商品の受け取りを便利にする「Amazon Key」の導入も、今年6月に全国47都道府県への設置が完了し、3万棟を超えた。Amazon Keyは、マンションのオーナーまたは管理会社からあらかじめ許可をもらい、専用の機器をマンションに設置する。Amazonから委託された配送業者や配送ドライバーが、配達する商品を持っている時だけ、配送アプリからマンションのオートロックを解除できる仕組みで、2021年3月にサービスを開始した。

Amazonは、注文を受けた商品を顧客に届けるためにさまざまな配送方法を展開している。自身のライフスタイルに合わせて、稼働する時間を自由に選べるAmazon Flexは、今年47都道府県に拡大し、商品を配達する数万人のデリバリーパートナーが活躍している。Amazonから配送を受託するデリバリーサービスパートナー(DSP)は、今年全国で120社以上に増加した。さらに、地域の中小企業が、本業の空き時間を活用し、副業としてAmazonの商品を近所に配達するプログラム「Amazon Hubデリバリー」も今年全国40都道府県に拡大した。