11月百貨店統計|売上高5214億円0.9%増/4カ月連続でプラス
一般社団法人日本百貨店協会(東京都中央区、好本達也会長)が2025年11月の「全国百貨店売上高概況」を発表した。調査対象は70社176店舗。
11月の売上高は5214億0867万円で前年同月比0.9%増加した。4カ月連続で前年実績を上回り、入店客数も1.7%増と2カ月連続でプラスとなった。インバウンド売上高が2.5%減と2カ月ぶりにマイナスとなったほか、購買客数も2.2%減と4カ月ぶりにマイナスとなった。高額品を含む一般物品がマイナスに転じたが、化粧品、食料品等の消耗品は4カ月連続で2桁増となった。
地区別では売上げの77.5%を占める主要10都市で、1.2%増だった。6地区で対前年プラスとなった。また地方(10都市以外の7地区)では、0.2%減。東北、関東、中部、九州でマイナスとなった。

商品別売上高は主要5品目のうち、衣料品、雑貨、食料品の3 品目は前年実績をクリアした。主力の「衣料品」は、気温低下に伴い、コート、ブルゾンなど冬物アウター類が紳士、婦人共に好調だった。「身のまわり品」は、好不調に地域差があり、改装や催事効果が見られる店舗ではラグジュアリーブランドを中心に売上を伸ばした。化粧品と美術・宝飾・貴金属が堅調に推移した。
「食料品」は、生鮮食品が低調だが、菓子は手土産や歳暮、クリスマスなどギフト需要増から 4カ月連続プラス。おせちやクリスマスケーキの予約も堅調だった。

