12月SC統計|既存SC売上高1.8%増/冬物衣料が苦戦するも雑貨・飲食が貢献
(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、菰田正信会長)が 2025年12月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は561ショッピングセンター(SC)。

12月度の既存SC売上高は、前年同月比1.8%増加した。 気温が高かったことで冬物衣料が苦戦したが、雑貨や食料品、飲食で売上げを補い前年を上回った。年末は、生鮮食品を中心に好調に推移した。

立地別に見ると、中心地域は総合で3.3%増、周辺地域は1.2%増加した。中心地域はリニューアルやテナントの入れ替え効果のあったSCがとくに好調だった。周辺地域はテナントの退店があったSCやインバウンドの来館が減少したSCが伸び悩んだ。
地域別では、関東がもっとも高く2.6%増。気温が高かったことで冬物衣料が苦戦したSCが多かったが、クリスマスや年末需要により食料品やギフト商材が堅調に推移したことで、館全体の売上げを支えた。
次に近畿が2.5%増。冬物衣料が伸び悩んだが、雑貨・食料品・飲食は好調で、業種間の明暗が分かれた。インバウンドについては、中国人観光客の減少は見られたものの、館全体の売上げへの影響はあまり大きくないとの声が多かった。
九州・沖縄は2.4%増。館の販促イベントや周辺イベントにより来館増となったSCが好調だった。冬物衣料は不調だったものの、食料品が好調との声が多かった。
中部は0.3%減となった。中心地域(4.7%増)では、テナント入れ替え効果やインバウンドの来館があった駅ビルや地下街などが好調だった。周辺地域(1.3%減)は、前年に比べて休日日数が1 日少なかった影響で、レジャー需要にも対応する広域商圏型SCが不調だった。
北海道(1.6%増)、北陸(1.3%増)、東北(0.5%増)は前年比プラスだったが、四国1.1%減、中国は2.1%減となった。

業種別では、「ファッション」は気温が高めに推移したことでアウターなどの重衣料や冬物衣料が苦戦したSCが多かった。また、セール前の買い控えも見られた。
「雑貨」はキャラクター商品のほか、ギフト・年賀需要の季節商材が好調だった。前月に引き続き、シール交換ブームによりファンシー雑貨が前年に比べて大幅伸長しているSCが見られた。
「食料品」はクリスマスや正月の手みやげ需要で売上げが伸長したSCが多かった。
「飲食」は新店のオープンや館周辺でのイベント開催による利用客の増加が見られたほか、忘年会需要もあり、館の売上げを牽引した。
「サービス」は、シネマやリラクゼーションが好調だった。
