9月百貨店売上速報|緊急事態宣言継続で入店客数減/三越伊勢丹104.7%

主要百貨店4社の9月売上高が発表された。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比104.7%、大丸松坂屋百貨店は99.8%、阪急阪神百貨店は93.1%、高島屋は97.6%だった。緊急事態宣言が月末まで延長し、都心店を中心に入場整理や入場制限などの感染症対策を強化して営業した。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の総売上高は前年同月比104.7%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは前年比107.8%、日本橋本店の店頭売上げは106.1%。緊急事態宣言の対象地域拡大で、大型催事などの縮小・中止や、台風による影響を受けたグループ百貨店は2カ月連続で前年実績を下回った。一方、首都圏三越伊勢丹計では、感染者数の減少に伴い、売上げ・客数ともに回復傾向がみえた。また、気温の低下で、秋物衣料・服飾雑貨が例年よりも早く本格稼働したことから、実績は前年を上回った。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、山本良一社長)は、(株)大丸松坂屋百貨店が前年同月比99.8%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では99.0%。ラグジュアリーブランドや美術品の好調は継続した。

エイチ・ツー・オーリテイング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は前年比93.1%。阪急本店が前年比96.7%、阪神梅田本店が57.8%だった。10月8日(金)に建て替え先行オープンを控えた阪神梅田本店は、工事に伴い売場面積が全館で4割減、主力の食品では5割減以上での営業体制のため、引き続き厳しい状況だ。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の8月度店頭売上高は、高島屋単体の11店舗で既存店前年比97.6%、国内百貨店子会社3社を加えると前年比97.4%。特選衣料雑貨を中心とした高額品やスポーツ、美術、食料品が前年実績を上回った。

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