オイシックスnews|第3Q売上高874億円16.9%増も営業利益11.3%減
オイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、髙島宏平社長)が2022年3月期の第3四半期決算を発表した。
4月1日~12月31日の業績は売上高874億円(前年同期比16.9%増)、営業利益49億7900万円(18.8%減)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費)63億8500万円(11.3%減)、四半期純利益32億9400万円(15.5%減)と増収減益となった。
営業利益率は5.7%。
コロナ禍での生活が続くなか、引き続き食材宅配サービスの需要は増加傾向にある。同社グループは、食を支えるインフラ企業として安定的なサービス提供を最優先の経営課題として捉え、十分な出荷キャパシティや商品サプライの確保に取り組んでいる。また、顧客の家庭での食の在り方は大きく変化しており、「健康・免疫意識の高まり」「家庭での食事頻度・人数の増加」など新しいニーズに対して、価値提案ができるよう迅速なサービスを提供している。
「Oisix事業」は売上高451億9000万円(22.0%増)、セグメント利益は65億2500万円(6.9%減)。
主に食品・食材の直販を行うOisix事業は、共働きの子育て世代を主要ターゲットとし、プレミアムな時短を実現する商品、サービスを提供している。会員数については、注文頻度の低い顧客約1万人の退会手続きを行った影響で減少となったものの、前連結会計年度末(2021年3月末)の30万8899人から、当第3四半期連結会計期間末(2021年12月末)には34万5409人へと当初計画を上回って増加している。年末年始の高単価商材や主力商品であるKitOisixの売行きが好調に推移している影響により、売上高も増加した。
一方、セグメント利益は、当初計画に対し順調に推移しているものの、新規獲得の販促費増や新海老名ステーションの費用増など、成長に向けた費用の投下により前年同期と比べ減少した。
「大地を守る会」は売上高101億5400万円(5.6%減)、セグメント利益は17億4800万円(7.9%減)。
会員数は、前連結会計年度末(2021年3月末)の4万5307人から、当第3四半期連結会計期間末(2021年12月末)には4万5730人へ微増している。
「らでぃっしゅぼーや」は売上高133億3600万円(2.3%減)、セグメント利益は18億8300万円(23.1%減)。
会員数は前連結会計年度末(2021年3月末)の6万2751人から、当第3四半期連結会計 期間末(2021年12月末)には6万6206人へと増加している。
「Purple Carrot」は売上高78億9300万円(23.6%増)、セグメント利益は4億7100万円(1051.8%増)。
米国で、ヴィーガンに特化したミールキットの宅配事業を展開するPurple Carrotは、米国の行動制限の解除及び経済活動の再開により、消費者の購買動向が実小売店舗に戻っている影響のため、会員数も当第2四半期連結会計期間末と比べ減少しているが、前年同期比では、会員数は大幅に伸長している。
その他事業はソリューション事業、店舗事業、海外事業(Purple Carrotを除く)、卸事業等からなる。売上高は111億9400万円(55.1%増)、セグメント利益は12億8700万円(27.5%増)。