イオンnews|1月イオンリテール既存店売上高101.0%/トップバリュ好調
イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)の主要10社の1月業績が発表された。
1月は、昨年末から続く巣ごもり・内食需要を取り込み、年始(1、2日)の売上高は計画と前年実績を上回った。ごちそうメニューの展開強化や、地域の帰省需要へ対応した手土産などの関連商品の訴求が奏功した。
1月中旬の感染拡大後は、臨時特別給付金支給に対応した新入学準備用品やベビー・キッズ用品を強化し、需要の獲得に取り組んだ。加えて、電気やガソリン、食品などの販売価格が上昇し家計を圧迫する環境下で、トップバリュでは、生活応援として「価格凍結宣言」の対象商品を拡大して3月末まで延長する。その結果、1月のトップバリュの売上構成比は前期比で2.6%増加した。
総合小売事業では、イオンリテールにおいて、福企画やお楽しみ袋に加え、前年9月に統合したWAON POINTを活用した販促により、年始は既存店売上高前期比売上比109%と好調に推移した。また感染が急拡大するなか、内食需要に対応した食料品が16カ月連続で前年、前々年の既存店実績を上回っている。初売り企画商品を倍増して強化したネットスーパーの1月度売上高も、前期比約2割、前々期比6割強の増加と引き続き大きく伸長した。
イオンリテール(株)の既存店は前年同月比101.0%、全店では96.7%。
イオン北海道(株)の既存店は99.4%、全店では99.3%。
イオン九州(株)の既存店は100.8%、全店では100.5%。
スーパーマーケット事業では、他社が正月営業を休業する動きが広がるなか、営業を継続し、前年1月の緊急事態宣言に伴う食品需要増の反動影響があったものの、前々期の既存店売上げを上回った。とくにマックスバリュ東海では、帰省需要の取り込み、ごちそうメニュー、地場商品の強化を推し進め計画通りの推移となった。
マックスバリュ東海(株)の既存店は98.0%、全店では99.1%。
マックスバリュ西日本(株)の既存店は98.2%、全店では合併効果から204.4%。
ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングスでは、既存店の調剤売上が2桁増、物販売上も総合感冒薬と解熱鎮痛剤等の医薬品の好調により前年実績を上回り、既存店売上高前期比は107.5%となり9カ月連続で上回った。また、地域を守るインフラとして、「ワクチン・検査パッケージ制度」に係るPCR等検査無料化事業に積極的に取り組み、1800店舗以上でPCR検査・抗原定性検査を実施ている。
ウエルシアホールディングス(株)の既存店は107.5%、全店でも116.6%と好調。
ミニストップ(株)の既存店は101.1%、全店では100.2%。
専門店チェーンの(株)コックスの既存店は115.5%、全店では99.7%。(株)ジーフットの既存店は107.5%、全店でも104.0%の増収。
1月から連結子会社となった(株)キャンドゥの既存店は96.0%、全店でも96.6%だった。
また、東京・神奈川でドミナント展開している都市型小型食品スーパーの「まいばすけっと」は、会社設立10周年を迎え1000店舗体制となった。