イオンnews|3月イオンリテール0.1%増・ ポイント活用のセール展開強化
イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)が主要11社の3月業績を発表した。
3月は、雛祭り、卒業・新入学に対応したごちそうメニューや新生活準備用品を強化した。加えて、春休みに家族で楽しめるご当地メニューやWAON POINTを活用したセールを展開強化するなど、需要の喚起に努めた。また、世界的な原料価格や原油価格の高騰などにより生活必需品の値上げが相次ぐなか、顧客の生活を守ることを最優先に考え、2021年9月から実施しているトップバリュ食料品・日用品の価格据え置きを6月末まで延長することを発表した。
総合小売業のイオンリテール(株)は、食品の売上げが前年および前々年実績を上回り100.1%だった。18カ月連続で前年の既存店売上高を上回っている。継続する内食需要に対応したデリカ部門の他、販促を強化しホワイトデーや、10周年記念セールを展開した輸入品を取り扱う「カフェランテ」が好調だった。また、イオンのスマートフォン決済であるAEON Payや店舗・オンラインでのWAON POINTのご利用促進キャンペーン等を実施するとともに、前年開始した新たな決済や統合したポイントを活用して需要を喚起し、顧客基盤の拡大に取り組みんだ。
イオンリテールの既存店売上高は100.1%、全店では96.3%。
イオン北海道(株)は既存店103.4%、全店では102.2%。
イオン九州(株)は既存店101.7%、全店では101.7%。
スーパーマーケット事業業のマックスバリュ東海(株)は、トップバリュの拡販、アプリクーポン販促、地場商品の展開強化等に取り組み、既存店売上高101.1%となった。また、フジとマックスバリュ西日本が3月1日付で経営統合を行い、共同持株会社体制に移行した。フジの事業を承継したフジ・リテイリングは、創業55周年の記念セールやテナントとの合同キャンペーンを展開したこと等により、既存店売上高は102.1%で前年を上回った。
マックスバリュ東海の既存店売上高は101.1%、全店では101.8%。
フジ・リテイリングは既存店102.1%、全店では102.9%。
マックスバリュ西日本(株)は既存店99.1%、全店では99.7%。
ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングス(株)は、調剤売上高が前年対比で109.0%増とけん引し、既存店売上高は102.9%となった。また、売上高1兆円達成を記念した「お客さま感謝キャンペーン」を開催した。全店では110.4%の二桁伸長だった。
コンビニ事業のミニストップは既存店100.4%、全店では99.4%。
専門店事業の(株)コックスは、既存店119.9%、全店105.5%。
(株)ジーフットは既存店が95.2%、全店では91.0%。
(株)キャンドゥは既存店が97.5%、全店では98.4%。