コンビニnews|6月既存店セブン2.9%増、ファミマ5.2%増、ローソン2.3%増
コンビニ大手3社の国内6月度成績が発表された。既存店は、セブン-イレブンが102.9%、ファミリーマートが105.2%、ローソンが102.3%。3社とも前年をクリアした。
(株)セブン-イレブン・ジャパンの既存店は客数が99.9%、客単価が103.0%となり、売上高が102.9%だった。全店売上高は103.6%。6月は、例年よりも降雨量が少なく日照時間が多かったことに加え、下旬の猛暑の影響により、ソフトドリンクや冷たい麺類を中心に販売が大きく伸長した。客数は前年を下回ったものの、既存店売上げ、客単価は前年を上回った。継続して実施しているフェア(6月は「ハワイときめきグルメ旅」)や「プライチ」等の販売促進キャンペーンは認知度が向上し、引き続き好評を得ている。
(株)ファミリーマートの既存店は客数が104.0%、客単価101.1%となり、売上高は105.2%。急激な気温上昇に対応した売場作りに加えて、各種新商品のヒットやファミペイの大型キャンペーンの効果もあり、5月に続き6月の既存店売上高も、ほぼコロナ前の2019年度並みの実績となった。全店でも105.0%と前年を上回った。エリアフランチャイジーを含む国内店舗数は1万6556店。
発売8日で100万杯を超えた「ピカチュウのパインフラッペ」や、発売3日で累計120万食を突破した「ファミマ・ザ・クレープ」、1週間で540万個を販売した「ファミから」など、記録的な販売となった大ヒット商品が連発し、好調な売上げを押し上げる要因となった。
(株)ローソンの国内事業(ローソンとナチュラルローソン)の既存店売上高は102.3%、平均客数101.1%、平均客単価101.2%となった。全店ベースでは105.3%。6月末のローソングループ国内総店舗数1万4652店のうち、ナチュラルローソンは133店、ローソンストア100は667店。
カウンターファストフードは、新フレーバー商品などの発売により、からあげクン、Lチキ、パリチキの販売が好調だった。店内調理サービス「まちかど厨房」は、引き続き販売が好調で、新発売の「1日分の野菜が摂れるパリパリ麺の皿うどん」が売上げを牽引した。米飯は、品揃え強化によりおにぎり全般の販売が好調に推移したことに加え、レシートクーポンなどの施策が奏功した。調理パンは、サンドイッチや肉の日(毎月29日)で訴求した高単価バーガーなどの販売が好調だった。デザートは、GODIVA監修商品の発売に加え、アプリクーポンなどの施策が奏功し、Uchi Caféスイーツの販売が好調だった。たばこは既存店売上高前年比を1.5%程度押し上げる要因となっている。