コンビニnews|9月既存店セブン0.4%増・ファミマ2.1%増・ローソン0.8%増
コンビニ大手3社の9月既存店前年比はセブン-イレブンが100.4%%、ファミリーマートが102.1%、ローソンが100.8%と3社とも前年をクリアした。
9月度は、複数の台風による大雨等の影響はあったものの、月間では日照時間が長く気温も高く推移したことで人の動きも回復し、客数は3社ともに前年を上回った。また人の動きが活発化したことでおにぎりが好調だった。
セブン-イレブンの既存店の客数は101.4%、客単価は99.0%。全店売上高は前年比102.0%。「関西グルメ巡り」フェアや、人気コンテンツとのコラボ商品が好調で、既存店売上げでも前年をクリアした。客単価は、昨年10月のタバコの値上げによる駆け込み需要の反動で、前年を下回った。
フェアで展開した「グリル一平監修 オムハイシ」や人気コンテンツとのコラボで展開したチルド弁当が好調で、カテゴリー全体の売上げを押し上げた。麺類は気温が高く推移したことで、継続して冷たい麺類が動いた。フェア対象商品の「千とせ本店監修 浪花の肉うどん」や下旬から国産小麦に切り替たうどん各種の販売が好調だった。
また発売 15 周年を迎え、既存商品のリニューアルを順次実施しているセブンプレミアム商品が好調で、15周年記念の販促キャンペーンによって、主菜カテゴリーを中心に販売が伸長し昨年を上回った。
ファミリーマートは既存店の客数が104.6%、客単価が97.6%。全店売上高は101.8%。エリアフランチャイジーを含めた国内店舗数は1万6559店舗。
発売2周年を迎えた贅沢おむすびシリーズ「ごちむすび」のリニューアルや、黒豚まんの販売開始、PB「ファミマル」商品の好調から、前年のタバコの駆け込み需要の反動を抑え、既存店売上高は13カ月連続で前年越えをクリアした。
好調が続くコンビニエンスウェアや、前年に続いてき実施した、カテゴリー横断の「ファミマのお芋掘り」の効果、「ファミペイ」を使ったクーポン企画などが既存店売上げに大きく寄与した。また一部商品を値上げしたにもかかわらず、中食が好調を維持。昨年4月以降18カ月連続で前年を上回っている。環境に関する新たな取り組みとして、ペットボトルのリサイクルプロセスをアプリで確認できる店舗での実証実験を開始している。
国内ローソンの既存店の客数は101.5%、弱単価は99。3%。国内総店舗数は1万4634店舗で、うち、ナチュラルローソンは133店、ローソンストア100は666店。これら全店の売上高は104.1%。
米飯は、定番商品の品揃え強化に取り組んでいる「おにぎり」の販売が好調。カウンターファストフードは、新発売の健康テーマ商品「たんチキ」が売上げを牽引した。店内調理サービス「まちかど厨房」は、リニューアルした「鶏のから揚げ弁当」やアプリクーポンといった施策が奏功して好調だった。デザートは、「濃厚生チーズケーキ」や「濃密カヌレ」を中心とした新商品が売上げを牽引した。商品の中身が見える惣菜として発売した「クリアトップシール惣菜」の販売も好調に推移した。導入拡大中である「無印良品」の化粧品の販売が日用品の売上げを牽引した。
なお、たばこは既存店売上高前年比を1.5%程度押し下げる要因だった。