イオンnews|6月既存店イオンリテール7.0%増/主要10社前年越え
イオン(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長)が6月の連結各社の業績を発表した。イオンリテールの既存店7.0%増をはじめ、主要10社の既存店売上高が前年同月を上回った。
6月は、例年より梅雨入りが遅れ、月平均気温が高い日が続いた。物価高のためこれまで購入を控えていた消費マインドを喚起するため、定額減税の開始に合わせ、子育て支援商品、シーズン商品などを特価販売する生活応援企画を実施した。
また、トップバリュでは、利用頻度の高い商品を中心にトップバリュ「厳選52品目」の増量企画を実施したほか、タイパ・コスパ・健康”ニーズに応え、精肉、鮮魚などで品揃えを強化した、冷凍おかずメニュー「みんなのおかず」シリーズなど惣菜の新ジャンル商品を販売した。
総合スーパーのイオンリテールでは、定額減税控除額に合わせた「4万円セット」をはじめ、生活応援企画「イオン 超!おトクな4weeks」を実施した。その結果、夏物衣料や空調家電などが好調に推移し、既存店売上高が前年実績を上回った。部門別では、水産、農産、畜産やグロサリー、デイリーフーズ、デリカが好調に推移し、食品が22カ月連続で前年の既存店売上高を上回った。
ヘルス&ビューティケアも旅行などの外出需要に対応した化粧品や調剤などが好調に推移したため、28カ月連続で前年の既存店売上高を上回った。また、商品の企画開発から販売までを一気通貫でデザインし、食の専門家チームが開発した商品を、プロの調理人の技術で製造する新コンセプトの惣菜プロセスセンター「クラフトデリ船橋」を稼働させた。
GMS(総合スーパー)事業を各社別にみると
イオンリテール(株)の既存店売上高は前年比107.0%。全店では107.1%。
イオン北海道(株)の既存店売上高は105.1%、全店では107.2%。
イオン九州(株)の既存店売上高は104.8%、全店でも105.2%。
イオン北海道、イオン九州ともに、今期に入った3月以降、好成績を継続している。
スーパーマーケット事業では、主要企業10社計の既存店客数が3カ月連続で前年を超え、既存店売上高は16カ月連続で前年実績を上回った。商品面ではトップバリュの販売を引き続き拡充したことに加え、各地域の「じもの(地域商品)」を使用した新商品の開発、店内加工のできたて商品やレトルト商品、冷凍食品を品揃え強化した。店舗面では改装による活性化や移動スーパーの展開に取り組んだ。
マックスバリュ東海(株)は既存店売上高が103.4%、全店では104.5%。
(株)フジは既存店売上高が103.5%、全店でも102.6%。
(株)いなげやは既存店が103.0%、全店では102.5。
ミニストップ(株)は既存店売上高100.6%、全店売上高101.0%だった。
サービス・専門店事業では、コックスが夏物商品において、「サマーセール」に向けて作り込んだ値頃商品を展開したメンズ・レディスともに好評で売上高を牽引した。既存店売上高は前年比107.2%と高い伸びとなった。
(株)コックスの既存店売上高は107.2%、全店では108.4%。
(株)ジーフットは既存店売上高121.1%、全店では111.3%。
(株)キャンドゥの既存店売上高は106.7%、全店は106.9%。