コンビニnews|8月既存店ローソン2.2%増、ファミマ1.6%増、セブン0.2%減
コンビニ大手3社の8月業績が発表された。既存店売上高の前年比は、セブン-イレブンが99.8%、ファミリーマートが101.6%、ローソンが102.2%だ。
セブン-イレブンの8月度は気温が高い日が多かったものの、昨年を上回る降雨量を記録したエリアも多く、人の動きに影響が出たことによって、既存店売上げが99.8%と3カ月連続のマイナス。客数99.3%も3カ月連続のマイナスとなった。客単価は100.5%と4カ月ぶりの回復となった。全店売上げでは100.8%だった。2万1442店舖。前月比26店舗増。
8月は気温の高い日が多かったものの、台風などの影響により昨年を上回る降雨量を記録したエリアも多く、売上げ・客数減の原因となった。一方で、台風接近に伴うまとめ買いの影響などがあり、客単価は前年を上回った。
商品動向ではファストフードフライヤー商品では8月7日より実施した、「お店で揚げたカレーパン」の値引き キャンペーンにより、該当期間の販売だけでなく商品の認知も向上したことで、継続した販売につながり、分類全体の売上げが伸長した。
全国へ販売エリアを広げている「セブンカフェ スムージー」は販売店舗が合計1万8066店舗に拡大したことで認知度向上に加えて、リピートにもつながり、販売伸長に寄与した。チルド洋菓子では新商品の「ホイップだけどら」など、見た目にも新しい商品が販売好調。テレビ番組で紹介されたことも影響し、継続した販売となり、スイーツ分類全体の上乗せにつながった。
ファミリーマートは既存店売上高101.2%、客数99.8%、客単価101.4%、全店売上高98.9%。国内店舗数1万6273店舖、海外店舗数8113店舖。中食では、おむすび・弁当・フライヤーが継続して好調なことに加えて、各種SNSでも話題となった「たぶん40%増量作戦」企画での増量商品が売上を牽引した他、地域限定のコラボ商品も好調であった。
中食以外では、有名ブランドとコラボしたPB衣料「コンビニエンスウェア」や、複数カテゴリーで展開した「たぶん40%増量作戦」企画での弁当やフライヤー商品などの対象カテゴリーが好調だったことや高気温により需要の高いアイスクリームでの施策が奏功したことで前年を上回る実績となった。
SDGsの取り組みとして、全国では4カ所目となる宮城県にて、店舗を展示場所として利用し障がいのある方が描いた絵画を展示するアート展「ファミマギャラリー」を開催した。
ローソンは、国内ローソン事業(ローソンおよびナチュラルローソン)の既存店は売上高(チケット・ギフトカード等除く)が102.2%、客数99.1%、客単価103.1%。8月末日現在のローソングループ国内総店舗数1万4636店。うち、ナチュラルローソンは134店、ローソンストア100は645店。
販売面では米飯が夏のハピとく祭の施策が奏功しおにぎりの販売が好調だった。惣菜は、7月に引き続き、「振っておいしいパスタサラダ」などのサラダの販売が好調だった。カウンターファストフードは、酒類メーカーとタイアップしたからあげクンやマチカフェの販売が伸びた。ベーカリーは、惣菜パン及び菓子パンの定番商品が好調だった。玩具ではエンタメくじやトレーディングカードゲームの販売が伸びた。
施策面ではローソン創業祭:夏のハピとく祭、からあげクン・海からクン1個増量キャンペーンを実施した。