コンビニnews|9月既存店ローソン2.9%増、ファミマ0.1%増、セブン0.1%減
コンビニ大手3社の9月業績が発表された。既存店売上高の前年比は、セブン-イレブンが99.9%、ファミリーマートが100.1%、ローソンが102.9%だ。
セブン-イレブンの9月度は気温が高く人の動きが活発になったことと、「うれしい値!」商品の拡充で来店頻度が向上し客数は100.6%と前年を上回ったが、客単価が減少したことによって、既存店売上げが99.9%と4カ月連続のマイナス。客単価お99.3%と前年を下回った。全店売上げでは100.0%だった。2万1437店舖。前月比5店舗減。
商品動向ではチルド弁当で「うれしい値!」商品として9月3日から発売した「五目炒飯」など、品質を伴った値頃感のある商品を発売したことで、分類全体の販売数が伸長した。スイーツではワンハンドで食べる「かじるチーズケーキ」など顧客の食シーンに合わせて発売した商品が好調だ。
注文した商品を指定の場所まで「最短20分」で届ける商品お届けサービス「7NOW」の展開店舗数が約1万6000店に拡大。認知度が向上したことで顧客増加につながり売上の上乗せになっている。
ファミリーマートは既存店売上高100.1%、客数98.6%、客単価101.5%、全店売上高98.5%。国内店舗数1万6268店舖、海外店舗数8172店舖。中食では、おむすび・カウンターFFが継続して好調なことに加えて、「チキンならファミマ大感謝祭!」「背徳のコンビニ飯」など、キャンペーン商品が売上を牽引した。
中食以外では、厳しい残暑でアイスクリームやドライ飲料の販売が好調。その他のカテゴリーでも人気キャラクターとのコラボキャンペーンも奏功し、前年を上回る実績となった。
SDGsの取り組みとして、大手コンビニでは初となる、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の開示提言に基づき、カウンターコーヒー「ファミマカフェ」使用のエチオピア産コーヒー豆の栽培等を通じ生物多様性の保全・自然再興に向けて積極的に取り組んでいる。
ローソンは、国内ローソン事業(ローソンおよびナチュラルローソン)の既存店は売上高(チケット・ギフトカード等除く)が102.9%、客数100.2%、客単価102.7%。9月末日現在のローソングループ国内総店舗数1万4627店。うち、ナチュラルローソンは134店、ローソンストア100は644店。
販売面では米飯が金しゃりおにぎりシリーズ各種などの販売が好調だった。カウンターファストフードは、からあげクンの販売が好調だった。デザートは、GODIVAとコラボした商品など、ベーカリーは、新発売の新食感メロンパン2種などの販売が好調だった。玩具ではエンタメくじやトレーディングカードゲームの販売が伸びた。
施策面ではアプリクーポンの「得得フェア」や、からあげクン・海からクン1個増量キャンペーンを実施した。