イケアnews|バイオ接着剤使用開始/クライメートフットプリント削減に向け
イケアの日本法人イケア・ジャパン(株)(千葉県船橋市、ペトラ・ファーレ社長兼Chief Sustainability Officer)は、板材製造時のクライメートフットプリントを削減するため、接着剤を化石原料ベースからバイオベースに切り替えることを発表した。
現在、イケアのバリューチェーンでは、板材製造時に使用する接着剤由来のクライメートフットプリントが全体の5%を占める。この接着剤の切り替えを通じ、2030年度までに化石原料ベースの接着剤を40%削減、接着剤からの温室効果ガス排出量を30%削減することを目指す。
クライメートフットプリント削減を目指すイケアの主要アプローチの一つが、新たな接着剤を見つけることであり、イケアでは、10年にわたって化石原料ベース接着剤に替わるものを探し求めてきた。その結果、現在では、リトアニアのカズルー・ルーダにあるIKEA Industryの工場において、トウモロコシ由来の産業用のりを使った接着装置が大量製造の現場で初めて採用されている。また、並行して、ほかの接着装置の実験も行われている。
Inter IKEAグループ クライメート部門責任者 アンドレアス・ランゲル・アーレンスは次のように述べている。
「板材に使われる接着剤のクライメートフットプリントはイケアのバリューチェーン全体の5%を占めるため、この取り組みは大きな影響をもたらします。また、世界的な気温上昇を1.5°C以内に抑えるための重要なステップにもなります。この取り組みも、リサイクル木材の使用量増加や再生可能エネルギー使用率100%を目指す取り組みとともに、イケアの木材を使った製品をよりサステナブルなものにする大切な節目となるでしょう」