ラルズnews|「モーダルシフト優良事業者大賞表彰」の優良事業者賞を受賞
アークスグループの(株)ラルズ(札幌市中央区、松尾直人社長)は、環境負荷低減や物流問題の解決のため、2016 年からモーダルシフトに取り組んできた。
同社と(株)シジシージャパン、(株)フレスタ、原信ナルスオペレーションサービス(株)、全国通運(株)の5社共同で設立した「ラルズ・フレスタ・原信・CGC グループモーダルシフト推進協議会」で取り組んだ「共同輸入およびモーダルシフトによるサステナブルな農産品輸送の実現」が、(一社)日本物流団体連合会の「モーダルシフト優良事業者大賞表彰」において、モーダルシフト優良事業者賞「革新的取組み部門」を受賞した。
「モーダルシフト」とは、トラックなどの自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換すること。
「モーダルシフト優良事業者大賞表彰」は、革新的、先駆的なモーダルシフトの取組みを行った事業者の中で、特に秀逸な成果を達成した者に贈られる賞。今回の受賞は、船で輸入した商品を加工施設において海上コン
テナから鉄道コンテナに移し変えることで、輸送拠点を通過せず各社の配送拠点に輸送することを可能にしたことにより、安定的な供給が行えるとともに、トラックドライバー不足への対応と環境負荷低減を可能にしたことが評価された。
■事業の特徴
(1)気候変動等により国内の農作物が凶作になった際に、各社分の農産品を海外産地よりまとめて輸入し、各社の配送拠点等に輸送を行うことで農産品の安定供給が可能になった。
(2)輸送拠点を経由せずに加工施設から配送拠点まで輸送を行うことで、輸送日数短縮などの物流効率化により、鮮度の高い商品の提供が可能になった。
(3)12ft コンテナ単位で配送拠点まで輸送することで、輸送機関の中で最も環境負荷が少ない鉄道貨物輸送の活用が可能になった。
■事業の効果
CGCグループでは、青果部会として月1回、東京で全国各エリアの代表小売業者が会議を開催し、その中で CO2削減や物流の2024年問題等に対する議論や啓蒙、普及活動を実施している。この取組みについても、定例会議の場でメリットを周知させ、CGCに加盟している204社に対してこの取組みを拡大し、日本各地での農産品の安定供給とモーダルシフトを推進していく。