良品計画news|寝返りを受け止めるまくら・カポック使用の寝具発売
(株)良品計画(東京都文京区、堂前宣夫社長)は、眠りにとって大切な要素である「寝返り」の役割に着目した「寝返りを受け止めるまくら」を発売する。8月7日(水)から全国の無印良品とネットストアで販売する。サイズは 35×60cm、価格は6990円(税込み、以下同じ)。
商品の特長は3つ。
1つ目は、仰向け寝・横向き寝に適した高さと硬さを備えていること。
仰向け寝、横向き寝のいずれの寝姿勢もスムーズに受け止める、高さと硬さの形状にデザインした。中央部分は、サイドに比べて低めで柔らかい触感にし、仰向け寝の際に首が自然な角度になるよう設計している。横向き寝の時には、首から背骨までが真っすぐの姿勢になり、肩が圧迫されないことが望ましいと言われており、両サイドは高さと硬さを出した。また、首を支える部分は、重量への耐性を持たせ、短期的な使用によるへたりにつながらないよう、内部の繊維密度を上げた。
2つ目は、快適で手入れしやすいこと。
通気性に優れた素材なのでムレにくく、丸洗いができるので衛生的。また、再生可能な素材、ポリエチレンを100%使用していて、製造工程内で発生した端材は、工場内で再利用している。
3つ目は、睡眠への効果があること。
睡眠研究拠点である筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構を母体に設立されたベンチャーである(株)S’UIMINと共同で、この開発品まくらと2種のまくら(開発品と同素材)を比較し、睡眠への影響を調査した。睡眠の質や量、効果を評価する調査票を使って実施したところ、「入眠と睡眠維持」と「疲労回復」の項目について、このまくらを使った時の方が比較品よりも優れていることが示された。
良品計画は同日、環境負荷の少ない天然素材「カポック」を使用した寝具を全国の無印良品とネットストアで発売する。
「カポック」は東南アジアの熱帯地方に自生する樹木で、病害虫に強いため、農薬をほとんど使用することなく、少ない水や肥料で育つ。その実から取れるワタ(繊維)は、古くからクッションなどの詰め物に利用されてきた。繊維の中が空洞のため軽く、空気を多く含む特徴があり、世界で最も軽い天然繊維と言われている。
無印良品の衣料品では、2022年春夏シーズンからカポックを使用した商品を販売しているが、寝具での使用は初めてとなる。
今回発売される「薄掛ふとん」と「敷パッド」は、側生地に綿とカポックを合わせて使用し、ガーゼを二層にすることでやわらかな肌触りに仕上げている。年間を通して使用できるので、他の寝具とも合わせやすいベーシックな生成とグレーの2色で展開する。
「カポック混二重ガーゼ薄掛ふとん」はシングルサイズが5990円、ダブルサイズが7990円。「カポック混二重ガーゼ敷パッド」はシングルサイズが3990円、セミダブルサイズ・ダブルサイズが4990円。