12月SC統計|既存SC1.4%増/地方・キーテナント苦戦/テナントはプラス

一般社団法人日本ショッピングセンター協会から、12月のショッピングセンター(SC)販売統計調査が発表された。

既存店売上高は6428億1887万円。前年同月比1.4%増と、3カ月ぶりに前年を上回った。

協会では増収要因を3つ挙げている。

第1に、休日日数が前年同月と比較して1日多く、曜日回りによってクリスマス・イブが3連休となったこと。第2に、シネコンのあるSCでは映画のヒットに恵まれ、それが来館者増につながったこと。第3に、中旬以降、気温が低下したことによって冬物重衣料の動きが活発化したこと。

テナントは全ての立地において前年を1%以上上回り、6月以来の2%超えとなった。一方、キーテナントは大都市で2.9%増となったものの、中都市の不振(4.5%減)が大きく響き、総合では1.1%減と、3カ月連続でマイナスとなった。

(日本ショッピングセンター協会 販売統計調査より)

立地別・構成別では、中心地域の大都市はテナントが1.9%増、キーテナントが2.9%増とともに好調だったが、その他の地域は堅調なテナントに対してキーテナントは前年を下回り、明暗が分かれた。キーテナントとは大手GMSやSMだが、前年の野菜高騰の反動減などが影響したと見られる。

立地別・地域別では、全9地域のうち、中国(1.3%減)と四国(0.8%減)が前年比マイナスとなったが、その他7地域は前年を上回り、全体としては堅調な売上げとなった。

都市規模別・地域別では、政令指定都市の川崎市(1.1%減)、京都市(0.9%減)、広島市(8.2%減)、福岡市(2.7%減)を除く9都市で前年比プラスとなり、全体としては堅調に推移した。

業種ごとの販売動向を見ると、引き続き飲食とサービスが好調だったが、気温が高めに推移したことによって、婦人衣料が不振だったと回答したSCが多かった。

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