5月商業動態統計|販売額37兆円2.4%減/卸売業4.1%減・小売業1.2%増
経済産業省が、5月度の商業動態統計速報を発表した。
卸売業と小売業を合わせた商業販売額は36兆9880億円で、前年同月を2.4%下回った。
(経済産業省 商業動態統計速報より:以下同じ)
卸売業の販売額は、25兆0030億円で4.1%減。そのなかで、大規模卸売店の販売額はマイナス2.4%の9兆0847億円だった。
小売業の販売額は11兆9840億円で1.2%増。卸売業は苦戦したが、小売業は好調だ。医薬品・化粧品小売業4.8%増、織物・衣服・身の回り品小売業4.1%増など6業種は増収。
小売業を業態別に見ると、家電大型専門店が7.0%増。その中で、生活家電が14.9%と二桁の伸びだ。また、通信家電も6.0%伸長した。
ドラッグストアは6.1%増。とくに、調剤医薬品が11.4%の二桁増だ。次いで、食品7.8%増、ビューティケア(化粧品・小物)4.7%増、OTC医薬品4.5%増と出店増加もあって好調に伸びている。
前年を上回ったのはホームセンター3.0%増、コンビニエンスストア2.8%増、スーパー(総合スーパー+大手スーパーマーケット)0.6%増。
唯一、百貨店は1.9%減と前年に届かなかった。主力商品の衣料品が2.9%減と足を引っ張った。紳士服・洋品4.4%減、婦人・子ども服・洋品2.8%減、身の回り品1.7%減と主力商品がいずれも前年を下回った。
家電大型専門店 +7.0%( 3466億円)
ドラッグストア +6.1%( 5614億円)
ホームセンター +3.0%( 3039億円)
コンビニエンスストア +2.8%(1兆0258億円)
スーパー +0.6%(1兆0783億円)
百貨店 ▲1.9%( 4849億円)