9月スーパーマーケット統計|総売上高2.1%増・既存店1%増/生鮮3部門好調
スーパーマーケット販売統計9月度が発表された。一般社団法人日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、一般社団法人全国スーパーマーケット協会(NSAJ)の会員企業のうち、パネル270社の調査だ。
総売上高は9226億5285万円の前年同月比2.1%増。また既存店ベースでは1.0%増と2月以降8カ月連続で増加している。
売上げの内訳は、食品が8382億0869万円(前年同月比3.5%増)、非食品611億8305万円(10.7%減)、その他232億6158万円(3.6%減)。生活関連・衣料品や加工食品は前年の消費増税前の特需の反動があった。
食品の内訳を見ると、生鮮3部門は3251億7089万円(7.1%増)。3部門の中でも青果部門は1378億7005万円(8.0%増)と、相場高もあって最も伸び率が高かった。引き続き家庭内調理需要が堅調で、とくにじゃがいもや玉ねぎなど土物類は好調だった。
水産の売上高は795億7137万円(5.8%増)。全般的な相場安傾向により買い上げ点数が増加している。マグロやサーモンなどの刺身類は相場安で価格訴求しやすく好調だ。
畜産は日曜日が1日少ない影響を受けたものの全般的には好調で、1077億2947万円(6.9%増)。上旬は気温が高かったことで週末はステーキや焼肉用高級商材の動きがよかった。国産豚肉は相場高が続いているなかで伸び悩みが見られる。下旬以降は鍋需要によりバラ肉や鶏肉が好調だった。
惣菜は935億1568万円(0.8%増)。引き続きイベント中止による予約販売の低迷や家庭内調理機会の増加による中食需要の低下により不振傾向が続いている。
日配は1840億0017万円(3.9%増)。チルド商品、冷凍食品が好調な動向が継続している。
一般食品は2355億2195万円(0.4%減)。新米や調味料、手づくり用商材が引き続き好調だったが、昨年の消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動から伸び悩んだ。一方で10月からの酒税引き上げを控えた酒類の駆け込み需要が見られた。
■9月スーパーマーケット販売統計
■既存店前年同月比推移 2014年1月~