8月スーパーマーケット統計|既存店2.0%減/総売上高1兆0318億円0.8%減

一般社団法人日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、一般社団法人全国スーパーマーケット協会(NSAJ)のスーパーマーケット3団体が8月の販売実績速報値を発表した。3団体の会員企業270社、8347店舗の集計になる。

総売上高は1兆0318億1798万円で前年同月比99.2%。既存店は98.0%だった。

食品合計は9437億8011万円で98.6%、既存店は97.3%。生鮮3部門合計は、3551億2209万円で97.7%だった。

青果が1477億0981万円で99.7%。
タマネギは引き続き高値でも数量増で好調に推移した。気温上昇により夏野菜、涼味野菜が好調。一方で葉物類、キュウリやナスは伸び悩んだ。果物類はカットフルーツが好調に推移、国産果物では涼感のあるスイカや桃、メロンも好調となった。輸入果実は価格高騰の影響で不振となった。お供え用の盆花は前年に比べ回復した店舗が多かった。

畜産が1202億6345万円で97.0%。
家庭内食品需要の低迷や、外食機会の増加などにより買上点数が低迷した。相場高騰が続くなかで、牛肉ではステーキ・焼肉用が比較的好調もそれ以外は動きが悪く、国産、輸入共に不振となっている。豚肉は国産の価格高騰により、鶏肉は輸入価格上昇により動きが悪かった。ハムなどの加工肉は値上げの影響で伸び悩んだ。

水産が871億4883万円で95.4%。
燃料費や養殖飼料等高騰による相場高が続いている。刺身類は帰省の増加により回復した店舗も一部にみられたが、高い気温により持ち帰りを敬遠され、なかでもマグロ類が不振となった。「土用の二の丑」があったうなぎは、気温上昇から好調な店舗が多かった。塩干類も値上げが続き点数減、貝類は厳しい状況が続いている。

惣菜は1099億8590万円の102.7%と好調だった。
お盆商戦は、前年より帰省が増加し、予約販売を含め、オードブルや寿司類が回復した店舗がみられた。一方で、都市部では人流変化の影響を受けた店舗もあった。行楽需要にもやや回復がみられ米飯類の動きがよかった。調理油の値上げや、猛暑で家庭での調理を避ける傾向で、揚げ物類、中華惣菜を中心に引き続き好調となった。「土用の二の丑」商材も好調だった。気温上昇により、涼味商材、おつまみ需要も堅調に推移した。原材料や資材の値上げが相次ぎ、メニューや量目の変更で対応する状況が続いている。

日配は2051億6263万円で99.3%。
帰省や外出増など人流変化の影響によって、来店客数動向が大きく左右される結果となった。値上げのあったパン類も一品単価が上昇し引き続き好調に推移した。中旬の、前年より高い気温により涼味商材が好調となった店舗が多かった。前年好調だったチルドピザ、キムチなどの発酵食品、乳製品、機能性ヨーグルトには落ち着きがみられた。

一般食品は2735億0948万円で97.6%。
高い気温で推移した地域では、涼味商材、行楽需要の回復により菓子類が好調となった。米類は相場安が続くが買上点数は伸びず不調が続いている。お盆時期には、酒類やつまみ類が好調となった店舗が多いが、お盆明けは伸び悩んだ。

非食品は648億9386万円で100.2%。
感染再拡大傾向により、マスクやハンドソープ、除菌関連などの衛生用品が好調に推移した。気温が高めに推移し、殺虫剤や日焼け止めなど夏物商品、紙コップや割り箸などの行楽、アウトドア関連も好調に推移した。一方で外出機会も増え、洗剤などの家庭用品やトイレットペーパー、キッチンペーパーなどの紙製品の動きが悪かった店舗が多い。

最後に、その他が231億4458万円で103.3%だった。

エリア別では都市部の関東地方が96.2%、近畿地方が98.3%と、前年同月を下回った。また店舗規模別でも、すべての規模で前年同月を下回り、苦戦している。

1店舗平均月商は1億2362万円、売場1㎡当たり売上高は7.5万円。

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