5月SC統計|既存SC売上高7.6%増/コロナ5類移行で来館者増

(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が5月の「SC販売統計調査」を発表した。既存SC売上高は前年同月比伸長率プラス7.6%だった。調査サンプル数は、478SC。

5月8日からの新型コロナウイルスの5類移行や、引き続き実施されている全国旅行支援により来館者数が増え、前年超えとなった。コロナ禍前の2019年と比較すると総合でマイナス3.7%となっているが、都市規模別でみるといくつかの大都市では2019年を上回った。

 

立地別にみると、ゴールデンウィークで外出機運が高まったことや国内外の旅行客などが増加したことで、とくに中心地域の大都市が好調だった。

中心地域・大都市は総合でプラス14 .5%となった。引き続き国内外の旅行客が来館し、大幅に伸びた。観光地やターミナル駅周辺のSCがとくに好調だった。

中心地域・中都市は総合でプラス6.6%となった。観光地や繁華街立地のSCが好調だった一方、ゴールデンウィークで地元客が遠出したため来館が減ったSCもあった。

周辺地域は総合でプラス5.8%となった。ゴールデンウィーク中に館内イベントや館周辺でのイベントがあったSCは来館が多かった。

地域別にみると、北海道は、総合でプラス21.1%となり、他地域と比較して最も伸長率が高かった。国内外の旅行客や館周辺でのイベント、コンサート開催による来館で、引き続き好調だった。2019年比でも総合でプラス1.1%とコロナ禍前の水準を超えた。

関東は、総合でプラス7.0%となった。国内外の旅行客、とくにインバウンド客の来館で、東京区部を中心に2桁伸長のSCがみられた。母の日のギフト需要で、衣料品、雑貨、食料品、生花などが好調だった。

近畿は、総合でプラス8.1%となった。土日の悪天候で苦戦したSCもあったが、国内外の旅行客が多く訪れた観光地や繁華街立地のSCは2桁伸長と好調だった。

業種別にみると、「ファッション」は軽衣料やサンダルなどの夏物商材が高稼働した。旅行客の土産やゴールデンウィークの手土産需要が好調だった。また、母の日のギフト需要もあり「食料品」も好調だった。旅行客の来館やコロナ感染対策緩和により、立地や地域問わず「飲食」が好調だった。「サービス」はシネマのほか、旅行、美容関係が好調だった。

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