1月コンビニ統計|降雪で既存店売上高0.1%/客数23カ月減少

2018年1月のコンビニエンスストア「統計調査報告」が日本フランチャイズチェーン協会から発表された。

売上高は既存店ベースで7418億0500万円(0.1%増)と、8カ月ぶりのプラスとなった。ただし客数は11億7509万人の2.8%減で、23カ月連続して客数減が続いている。これは深刻だ。一方、客単価は、2.9%増の631.3円。客数減少を客単価がカバーしている状況だ。

全店ベースの売上高は8373億8000万円(2.1%増)。総店舗数は5万5310店で、この1年間で1847店増加した。客数は13億3054万人で0.3%増加。1店舗当たりの平均日販は48万8000円、客数は774人。

1月は、東・西日本海側で降雪量が多く、また下旬には関東甲信地方や東北太平洋側で大雪が降った。この天候の影響を受け、既存店来店客数はマイナスとなった。

しかし降雪や寒さから冷凍食品や日用品のまとめ買いが発生した。また野菜高騰の影響を受け、サラダ・カット野菜も好調に推移した。カウンター商材や惣菜・調理麺などの中食は、天候に左右されずに売上げを伸ばしている。

商品分野別売上高では、前年を上回ったのは、日配食品(0.1%)とサービス(1.7%)。加工食品(▲0.1%)と非食品(▲0.1%)は前年を下回った。

調査対象企業は8社。(株)スリーエフ、(株)セコマ、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソン。

大手コンビニ3社の1月の概況を見てみよう(%は前年同月比)。

セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数2万0033店
既存店売上高 +1.1%
既存店客数 ▲1.6%
既存店客単価 +2.7%
全店売上高 +3.8%

ファミリーマート
総店舗数1万7409店
ファミマ1万4572店、サークルK・サンクス1920店、エリアフランチャイズ(沖縄・南九州・JR九州R)917店
[ファミマ]
既存店日販売上高 ±0.0%
既存店客数 ▲3.1%
既存店客単価 +3.1%
全店売上高 +26.3%
[サークルKサンクス]
既存店日販売上高 ▲5.0%
既存店客数 ▲6.4%
既存店客単価 +1.5%
全店売上高 ▲67.6%

ローソン
総店舗数1万3930店
既存店売上高 ▲1.3%
既存店客数 ▲2.2%
既存店客単価 +1.0%
全店売上高 +5.1%

1月の既存店売上高は、セブン-イレブン+1.1%、ファミマは±0.0%(サークルKサンクス▲5.0%)、ローソン▲1.3%。セブンが前年を上回った。しかし、3社とも客数はマイナストレンドが続いている。寡占化が進み、国内飽和が言われるコンビニは、正念場にきている。

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