2月SC統計|土日祝日1日増と春節効果で1.1%増/北陸は大雪でマイナス
「2月のショッピングセンター(SC)販売統計調査」が一般社団法人日本ショッピングセンター協会から発表された。
既存店売上高は4241億8933万円。大雪の影響を受けながらも土日祝日が前年より1日多かったこともあり、前年を1.1%上回った。テナントは1.6%で飲食が好調だった。キーテナントは生鮮食品が売上げを伸ばしたが、トータルでは0.7%減だった。2月は前半が気温が低かったことで、テナント・キーテナントともに春物衣料品は動きが鈍かった。
(日本ショッピングセンター協会 販売統計調査より:以下同じ)
立地別・構成別売上伸長率を見ると、「中心地域の中都市」はテナント・キーテナントともマイナスで苦戦。一方で大都市は好調だった。周辺都市はキーテナントが前年を下回ったが、テナントが2.1%だったことで全体では前年を上回った。
立地別・地域別では、中部の3.0%増をはじめ7地域が前年を超えた。北陸と四国は届かなかった。北陸は記録的な大雪の影響で▲6.4%とマイナス幅が大きい。北陸は、営業時間の短縮や物流の停滞による品不足に苦しんだ。また東北の中心地域が13.2%と二桁増だが、これは昨年一部の店舗がリニューアル閉店していた反動による。
都市規模別・地域別では、13の政令指定都市が前年比1.2%増。仙台市10.0%、福岡市7.8%をはじめ9都市がプラス。福岡市は、2月の春節休暇によるインバウンド効果である。名古屋市など4都市はマイナス。
政令都市を含まない9地域はトータルで1.0%増。中部5.4%増をはじめ4地域が前年をクリア。一方、北陸▲6.4%など5都市が前年割れとなった。