3月訪日外客数統計|花見客とイースター休暇の影響で261万人18%増
日本政府観光局(JNTO)が3月の訪日外客数を発表した。訪日外客数は260万8000人で前年同月比18.2%の増加。2017年3月の220万6000人を40万人以上も上回り、3月としては過去最高を記録した。
アメリカ・カナダ・ドイツが単月として過去最高を記録。また唯一減少したインドネシアを除いて、19カ国は3月としては過去最高の外客数だった。航空路線の新規就航や増便、チャーター便の運航に加え、花見旅行のプロモーション効果、さらに、昨2017年は4月中旬だったイースター休暇が、2018年は3月末から始まったことが好調だった要因だ。
[東アジア]
韓国61万9200人(26.8%増)、中国59万4900人(16.9 %増)、台湾38万7300人(14.0%増)、香港19万5700人(19.0%増)。
韓国・中国・台湾・香港ともに、3月として過去最高を記録した。継続的な訪日旅行プロモーション効果や、座席供給量の増加などが訪日意欲を後押しした。中国はビザ発給要件の緩和により、個人旅行者が増加した。香港からの訪日は、イースター休暇がプラス要因となった。
[東南アジア]
タイ11万6200人(4.2%増)、フィリピン5万6100人(60.9%増)、マレーシア4万7700人(9.0%増)、シンガポール3万8100人(12.8%増)、ベトナム3万5200人(15.1%増)、インドネシア3万2400人(10.0%減)、インド1万3800人(22.8%増)。
桜人気で訪日需要が高まり、5カ国は3月として過去最高を記録した。タイは昨2017年2月中旬だった万仏節が3月1日だったことで連休を取得しやすい日並びとなった。また、フィリピンはイースター休暇に加え、マニラ発の訪日クルーズの運行やジェットスター・アジア航空のクラーク関西線の新規就航が始まったことにより、60.9%と大幅な増加となった。インドは1月からのビザ発給要件の緩和の影響が続き好調に推移した。インドネシアは、航空券価格の値上がりから唯一、減少した。
[豪州・北米]
アメリカ15万1000人(15.3%増)、オーストラリア4万7500人(18.9%増)、カナダ3万4900人(18.6%増)。
アメリカ・カナダは単月として過去最高、オーストラリアは3月として過去最高となった。3カ国ともイースター休暇と、メディアへの露出増加により旅行需要が高まった。
[欧州]
イギリス3万6400人(16.0%増)、フランス2万5300人(6.9%増)、ドイツ2万4900人(11.1%増)、イタリア1万3200人(20.0%増)、スペイン1万1500人(83.9%増)、ロシア8900人(25.3%増)。
プロモーションが訪日意欲を喚起し、ドイツは単月として過去最高、ほかの5カ国も3月として過去最高を記録した。イギリス・ドイツ・イタリア・スペインはイースター休暇が後押しした。なかでもスペインは前年同月比83.9%増と高い伸び率となった。