訪日外国人消費動向|1~3月消費額は17%増の1兆1343億円で初めて1兆円超
国土交通省観光庁が、2018年1月から3月までの訪日外国人消費動向調査速報を発表した。
消費額は1兆1343億円で前年同期比17.2%プラス。1月~3月期として初めて1兆円を突破して、過去最高額を更新した。中国・韓国の消費額が全体を押し上げた。
また、1人当たりの旅行支出は前年同期の14万8070円を0.6%上回る14万8891円。国別では、オーストラリアの25万1000円が最も高く、次にベトナムの22万7000円、中国22万6000円と続く。
国籍・地域別の訪日外国人旅行消費額では、中国が4391億円と最も多い。全体に占める構成比は38.7%と4割近い金額だ。次いで台湾の1495億円(13.2%)、韓国1476億円(13.0%)、香港819億円(7.2%)、アメリカ547億円(4.8%)。上位5カ国で全体の76.9%と8割近くを占める。
[国籍・地域別にみる訪日外国人旅行消費額]
費目別でみると、買物が34.9%と一番多い。次いで宿泊費27.9%、飲食費20.5%、交通費10.6%、娯楽等サービス費6.1%と続く。前年同期に比べると宿泊費が1.6%増加し、買物代が3.8%減少した。
一人当たりの旅行支出の費目別の金額は、買物代が5万2000円、宿泊費4万2000円、飲食費3万1000円、交通費は1万6000円、娯楽等サービス費は9000円となっている。オーストラリアは、宿泊費が9万8000円、娯楽等サービス費は2万6000円と、この2つの費目が他の国に比べて支出が多い。また、買物代は中国が11万1000円でトップ、2位のベトナム6万7000円を大きく上回っている。