サミットnews|山手線内に新・都市型300坪「サミットストア三田店」開業
サミット(株)(東京都杉並区、竹野浩樹社長)は11月21日(水)、東京都港区に「サミットストア三田店」を開店する。
三田店は江原町店(中野区、2018年2月開店)、本天沼店(杉並区、2018年10月開店)で店づくりを試行してきた都心型小型店タイプで、このフォーマットとしては山手線の内側への初出店となる。ただし、港区への出店は、1988年にサミットミニストア白金店(売場面積200㎡)を閉店して以来で、30年ぶりとなる。知名度がほとんどない地域への出店のため、「おためし下さい」や「サミCafe」を設置し、専任の「案内係」も配置する。
一次商圏の半径0.5km内には9743世帯・1万7195人、半径1km内には3万4472世帯・6万0992人、半径1.5km内に6万5378世帯・11万6231人を有する。0.5km圏内は単身世帯率が53.2%と、サミット平均の48.4%より高く、また30歳から59歳の人口は50.7%と同45.2%を上回っている。
店舗建物は3層だが、1・2階が売場だ。面積は300坪。駐車場はなく、駐輪場を52台用意する。つまり徒歩客と自転車客を狙う。
生鮮3部門は2階に配置し、エスカレーターで1階と2階を結ぶ。青果売場では「フレッシュサラダ&カットフルーツコーナー」、鮮魚売場では「おさかなキッチンコーナー」「煮魚・焼魚」コーナー、精肉売場では「グリルキッチンコーナー」など、店内で販売する生鮮を使った店内加工のでき立て惣菜を販売する。また、単身世帯が多い地域特性から、少量商品の品揃えを充実させる。
1階は「総菜」売場とインストアベーカリーだ。売場中央では、昼食需要に対応して、店内手づくりの弁当や小さめの丼、おにぎりなどと、ベーカリーの商品も並べて、お客が選びやすい売場づくりをする。店内スライスのネタを使った寿司や、少量商品の温惣菜をでき立てで訴求する。ベーカリー売場は1階入り口先頭に配置されるため、作業場を売場中央にアイランド形式で設ける。また入口には、花コーナーを9尺で設け、小型店ながら花のある食卓や暮らしを提案する。さらに1階には、サミCaféを設ける。
加工食品は「健康」「安心・安全」の商品群と、フリーズドライ商品、容器スープ、無菌パック米飯といった簡便商品の品揃えを充実させる。
300坪で初年度予算は20億8000万円を見込む。
【結城義晴の述懐】サミットストア三田店は、1坪当たり売場販売効率が年間693万円となる。300坪の売場面積で、バックヤードは230坪。同社が貫徹してきた「関西スーパー方式」を踏襲したうえに、サミットの最新MDを盛り込んだ期待の店舗である。サミットはもともと「サミットミニ」という小型店の展開をしていた。しかしそれを一掃しつつ、かつて2層スーパーマーケットのモデルとなった三軒茶屋店など、「特殊店舗」の開発経験を積み重ねてきた。三田店はそのロケーションの豊かさを見ても、成功するに違いない。そして一定以上の「300坪型」の成果を示すに違いない。
■サミットストア三田店 概要
所在地/東京都港区三田5丁目11番12号
店舗/地上3階建て
売場面積/991.0 ㎡ (300坪)
バックヤード面積/761.0 ㎡ (230坪)
駐輪台数/52台
営業時間/9:00~23:00
年間休日/年2日
年商目標/20億8000万円
店長/秋川 敬(あきかわ けい)
従業員数/79.9人 (正社員23.5、パートタイム・アルバイト社員56.4人)
※パートタイム・アルバイト社員は173時間/月=1人で計算