住商アーバンnews|「テラスモール湘南」改装効果で過去最高年商554億円

住商アーバン開発(株)(東京都千代田区、高野稔彦社長)が運営する神奈川県藤沢市「テラスモール湘南」は、2018年春の大規模リニューアル後の年商(2018年5月~2019年4月)が過去最高の約554億円を記録した。前年対比では114.8%となり、入館客数も前年比107.2%の約1820万人に上った。

テラスモール湘南は2011年11月に開業した地域最大級の大型商業施設だ。JR辻堂駅北口エリアのまちづくり「湘南C-X」の中心施設として開発された。地上4階、一部5階建てで、延床面積約17万㎡(5万1515坪)、店舗面積約6万3000㎡(1万9091坪)。段丘上のテラスと、回遊性の高いサーキットモールが特徴の本館と、戸建て店舗が路面店感覚で並ぶ「湘南ヴィレッジ」で構成される。

2018年の初の大規模改装では、新店77店舗、移転リニューアル40店舗と、 全280店舗の4割に当たる117店舗が刷新されている。

リニューアルで店舗業態の幅を広げたことで、新規顧客の獲得につながった。また、夏期のセール開始日の後ろ倒し、冬期セール期間は12月の全館プレセールを廃止して、セール期とプロパー販売期にメリハリをつけたことが功を奏した。

2018年のリニューアルでは、湘南エリア初出店となるファッション・雑貨専門店や飲食店を誘致したほか、3階にコンセプトゾーン「くらしテラス」を設けた。ファッションでは、新店舗が集客の核となって、全館売上げの底上げにつながった。また、メンズ取り扱い店舗を10店舗増やしたことで、客層の幅が広がった。

「くらしテラス」には、「unico」や「ACTUS」などのインテリアショップのほか、「ACTUS」に併設したカフェ「SØHOLM CAFE」を移設した。またテラス内イベントスペースでのさまざまなイベントが集客につながった。

食物販も好調だ。「鎌倉紅谷」「湘南スイーツセレクション」などの地元スイーツブランド店が高い支持を得た。惣菜関連では、下期のクリスマス、年末年始、バレンタインデー、ホワイトデーなどの歳時期売上げが期間最高を達成している。

フードコート「潮風キッチン」は座席数を100席増やして全850席としたことが、客数、売上げ増につながった。

同施設では、2019年夏にポイントカード機能付きのアプリを投入し、さらなる集客を図っていく。

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