フォーキャストnews|ヨークと合併しコンフォートマーケット1号店5/31閉店
「コンフォートマーケット」を運営する(株)フォーキャスト(東京都品川区、末次秀生社長)は、6月1日(月)にセブン&アイグループ傘下の(株)ヨークと合併する。これはセブン&アイ・ホールディングスの首都圏食品事業統合によるもの。ヨークは6月1日に(株)ヨークマートが商号変更して設立される事業統合の存続会社だ。
これに伴って、2019年8月2日に開店したコンフォートマーケット1号店の中延店(東京都品川区)は5月31日に閉店する。また2020年3月27日(金)に開店した2号店の西馬込店(東京都大田区)は5月31日に一時休業して、夏に再開する予定だ。
コンフォートマーケットは「コンビニでもない、スーパーでもない、新しいフードショップ」というコンセプトを掲げて都市型のスーパーマーケットとして誕生。アプリやIT技術を活用した新しい発見や体験を提供するとして、店舗独自のアプリや店内に「FOODロッカー」を設けるなど新しい試みもあった。
閉店に伴って、アプリのポイントプログラムやスタンプカードなどのサービスは、5月31日にすべて終了する。
【結城義晴の述懐】
流通専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」が毎年「STORE OF THE YEAR(ストアオブザイヤー)」を実施しているが、コンフォートマーケット1号店の中延店は、2020年店舗部門第5位を受賞した。私は「えっ」と思ったが、やはりその意欲的な新しい実験も、成果をあげられなかった。中延店は特に立地が悪すぎた。小売業は「一に立地、二に立地、三四がなくて五に立地」と言われるくらいだ。そのうえ、表面的なお化粧や新しいトレンドを追いかけるだけでは、成功はおぼつかない。それが顕著に出たのが「コンフォートマーケット」だった。