トライアルnews|関東初スマートストア「スーパーセンタートライアル長沼店」
(株)トライアルカンパニー(福岡県福岡市、石橋亮太社長)は、「スーパーセンタートライアル長沼店」を関東初のスマートストアとして、 7月3日(金)にリニューアルオープンした。店舗面積は1455坪。出店地は、千葉県千葉市稲毛区長沼町である。
スマートストアの特徴の一つは決済の仕組みだ。お客はタブレット端末が付属された「スマートショッピングカート」を使い、購入したい商品をバーコードでスキャンする。会計は、通常のレジを通らず、ボタン一つで済ませることができる。スマートショッピングには事前にトライアル独自の電子マネーの登録が必要になる。お客にとってはレジ待ち時間が解消する。店舗ではレジスタッフの人手不足の解消になる。
特徴の2つ目は、タブレットを実店舗における新たな販促手法として活用していること。タブレットでは売場でスキャンした商品に応じてレコメンド情報やその場で使えるクーポンが表示される。また同店では新たに売場でスキャンした商品に合わせてレシピを提案するレシピ機能を追加した。
また3つ目は店内に設置された多数のAIカメラだ。人物カウントや商品認識などの小売りに特化したAIを搭載したこのカメラが、商品棚の欠品情報や店内の人の流れをデータ化して分析する。これらのデータは取引先にマーケティング情報として提供される。
すでに19店舗で約2000台のスマートショッピングカートが導入・運用されている。AIカメラは現在6店舗で計2400台が稼働中だ。 トライアル長沼店では、 688台のAIカメラが導入されている。
トライアルでは九州エリアでスマートストアの展開、メーカー・物流会社などと、リテールAIの取り組みを進めてきた。2019年11月には、リテールAIの普及を目指す5社(サントリー酒類、日本アクセス、日本ハム、フクシマガリレイ、ムロオ)と「リテールAIプラットフォームプロジェクト『リアイル』」を結成。今回リニューアルオープンするトライアル長沼店は同プロジェクトの旗艦店という位置づけで、リアイル参画企業各社がリテールAIを活用したさまざまな取り組みを展開していく計画だ。
■トライアル長沼店
住所/千葉県千葉市稲毛区長沼町71
店舗面積/1455坪
営業時間/24時間営業(年中無休)、サービスカウンター9:30~22:00、カー用品9:30~22:00、ドラッグ9:00~23:00