三菱商事news|インドネシアで移動式「Mobile Lawson」実証実験
三菱商事(株)(東京都千代田区、中西勝也社長)は、インドネシアの首都・ジャカルタ郊外のBSD Cityで、Lawson Indonesia(正式社名PT Lancar Wiguna Sejahtera)と共同で、電気自動車を活用した移動式コンビニ「Mobile Lawson」の実証実験を開始する。
三菱商事は、DXによるデジタルデータプラットフォームと、エネルギーの低・脱炭素化を目指すEX(Energy Transformation)を掛け合わせたビジネスモデルとして、都市のスマートシティー化を目指した都市運営事業を国内外で推進している。
その一環として2020年3月に、インドネシアの不動産デベロッパー最大手の1社であるSinar Mas Land社とBSD City全体(約6000ha)の都市価値向上を目指す基本合意書を締結した。同社と都市運営およびスマート/デジタルサービス(都市サービス)導入に向けた協業を開始する。
昨年行ったBSD Cityの居住者へのヒアリング調査で、同地区の都市計画は車移動を前提としているため、車を使用できない家庭や公共交通等で通勤・通学している来街者の購買利便性が低いことが判明した。このような潜在的な需要の存在が明らかになったことで、三菱商事はこれまでの固定店舗以外の手法で新たな収益機会の創出を目指していたLawson Indonesiaと共同で、移動式コンビニの実証実験を開始することとなった。実験には三菱自動車製の軽商用電気自動車「Minicab-MiEV」を使用する。
実証実験の期間は、10月30日(月)〜2024年3月31日(日)の約5カ月間。電気自動車にローソンの商品を搭載・陳列した移動式コンビニ「Mobile Lawson」をBSD内の複数エリアを移動しながら販売する。Mobile Lawsonでは、ひきたてのコーヒーやおでんなども購入することができる。