J.フロントnews|「松坂屋名古屋店」11月中旬から順次改装開業
J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、小野圭一社長)グループは、松坂屋名古屋店、名古屋PARCO、錦三丁目に建設中の「ザ・ランドマーク名古屋栄」を中心に栄エリアにおける商圏の発展を推進する。「松坂屋名古屋店」のリニューアルを実施し、2024年11月中旬から2025年秋にかけて順次オープンする。
松坂屋名古屋店は1611年(慶長16年)に名古屋で創業、2025年には本館が現在の地に店舗を構えてから100年を迎えようとしている。この節目に、未来に向けた大規模リニューアルを実施する。
今回のリニューアルでは「クリエイティビティの表現」と「地域との共創」をテーマとして、常に新鮮なコンテンツの充実と、独自性と居心地の良さを兼ね備えたアーティスティックな空間を提供することで、何度も訪れたくなる百貨店となることを目指す。
リニューアルのポイントは2つ。
1つ目は、展開コンテンツを大幅に再編成し、次世代顧客にアプローチを広げること。
ラグジュアリーブランドの継続的な拡充に加え、ファッション、アート、お酒、美や健康など、次世代のマーケットニーズを捉えたコンテンツを導入し、新たなライフスタイルを提案する。
2つ目は、空間設計・デザインパートナーに「永山祐子建築設計」を起用したこと。
上質で快適な店舗環境を実現するとともに、ローカリティやサステナビリティの観点を付加した「アート」を随所に取り入れることで、買物をする場所だけではない、価値のある空間を提供する。
本館3階・4階のファッション・ライフスタイル売場では、従来の百貨店婦人服売場から脱却する、新たなファッションフロアを目指し、フロアを構成するショップの約6割を新たに導入した。
3階は、世界のファッションシーンをけん引するクリエイティブなブランドを中心に、世界の
トレンドに触れられるフロアとして生まれ変わる。
4階は、日本から発信するラグジュアリーを目指すブランドを中心に、服だけでなくジュエリーや香りなど、ライフスタイルを豊かにするアイテムの集積によって、新しい感性との出会いを生み出すフロアを目指す。フロアの中央には松坂屋が運営・発信する新ゾーンを新設します。
海外のファッションシーンに挑戦する国内発のデザイナーブランドやジュエリーブランドを展
開し、最旬のファッションを発信する。取り扱うブランドはすべて新規導入ブランドとなる。
8階は、国内百貨店では初めて、1つのフロアが全てアートのための空間に全面リニューアルする。「東海エリアのアートマーケットのハブに」をコンセプトに、展開面積を約2.5倍に拡大した国内トップクラスのアートゾーンが誕生する。
ギャラリースペースでは、若手アーティストの発掘・育成をテーマとしたスペースを新設する。国内有数の現代アートギャラリーと提携し、全国から地域まで幅広い若手アーティストの新たな才能を発信していく。
2つの画廊に加え、オープンな空間のギャラリースペース、アートを感じながらくつろげるカフェを併設する。 隣接する屋上はアートに気軽に触れることができ、学びのある屋上遊園として、全面刷新する。
北館地下1階の酒・レストランエリアでは、「お酒の元につながりが生まれる場所」をコンセプトに、全面リニューアルする。専門ショップの導入によって大幅に品揃えが拡充する酒売場と、地元の飲食店を中心に構成されるレストランで昼夜問わず楽しめるフロアが誕生する。
売場面積を2.9倍に、品揃えを2.7倍に拡大する。国内の百貨店で初の試みとなる和酒熟成庫を併設し、酒の可能性を最大限に高めた希少商材を展開する。また、セミナーや情報発信を行う会員制サロンを新設し、豊かな酒文化の発信を行っていく。