CGCグループ2016年総括と2017年施策の「販売力強化」
日本最大のコーペラティブチェーンであるCGCグループ。その2016年の活動が報告された。
12月8日現在のグループ加盟企業数は218社、総店舗数4028店、総年商は4兆3566億円。
1月から12月現在までにグループ全体では123店舗の新店が開設された。これはスクラップアンドビルド、営業譲渡の店も新店とみなしている。今年は営業譲渡の店舗数が増えている。
直近11月度の売上高は、既存店ベースで前年同期比100.3%、来店客数は99.2%。客数が伸び悩んだことが今年の問題点であり、来年の課題といえる。
プライベートブランドは、主要11ブランドについては大きな動きはなかったが、3~11月の新商品、リニューアル商品は1415アイテム。昨年の1300アイテム台に比べ、増加傾向にある。
商品政策では「PB200、NB500」に取り組んでいる。PB200では生活必需品192品を、NB500は加盟店の90%以上で売れ筋商品の465アイテムを選定し、グループ全体で売り込みをかけた。
また3月からスタートさせた「今年の1品」企画では、茶系飲料を重点商品とした。その結果、茶系飲料は3~11月累計で前年同月比143%の売上げを達成している。
さらに2015年4月から進めたパッケージ裏面の製造者名表記は、11月までに対象商品900品強のうち、653品、およそ67%の表記切り替えを終了させている。
5月に就任した㈱シジシージャパン堀内要助取締役社長は、「CGCにとって、一番大切なのは商品価格。グループ全体の販売力を強化することで、原価を下げていきたい。そのためには販売力をもって最大の販促にするんだという心意気が必要だ」と語る。
2016年年3月にスタートしたCGCの電子マネー「コジカ(CoGCa)」は順調に推移し、導入企業は北海道と四国を除くエリアの40社668店舗、総会員数は224万人に拡大している。コジカの11月の月間利用額は66億円。2017年初頭には北海道での稼働も予定している。
堀内淳弘代表取締役CGCグループ代表は、「コジカ(CoGCa)は、グループとして売上高5000億円を達成した。今期末には1兆円を超える。コジカを地方の地域マネー化しようという動きも出てきている」と意気込む。
今年は、埼玉のグロサリー広域センターを機能強化のために移設させ、さらに11月には、静岡掛川の生鮮プロセスセンターを稼働させた。今後、関東と東海をカバーする3カ所のセンターを計画しており、物流体制の整備も進む。
今期、組織を見直し、新たに販売部長会をスタートさせ、販売事例の共有化を進めた。来年は設立45周年を迎えるCGC。商品と販売企画の両面で、加盟企業の販売競争力の強化を図っていく考えだ。
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