クローガーnews|マイクロソフトとコラボ/「新デジタル棚札システム」導入

米国スーパーマーケット第1位企業のクローガーは、マイクロソフト社と協力して食品スーパーマーケット向けの新技術を開発した。

「デジタル棚札システム」である。このシステムには、マイクロソフト社のAzureと呼ばれるクラウド・コンピューティング技術が使われている。

現在は、クローガー92店舗の店内通路のエンドに設置されている。従来の紙の値札の代わりに価格がデジタルで表示され、必要に応じて更新される。また、栄養価に関する情報、ビデオによる宣伝、クーポンの配布なども行われる。この技術によって売価変更や販促を瞬時に行うことができるため、人件費の削減も期待できる。ここまでは日本にもある電子棚札と同じだ。

しかしこのシステムは、顧客がクローガーの「セルフチェックアウトアプリ」をダウンロードしている場合、通路に入るとそれを認識することができる。

例えば、顧客が、自分のショッピング・リストに入れている商品が陳列されている棚の前を通ると、その商品のデジタル・タグが点灯して知らせてくれる。商品をスキャンすると、「スキャン・バッグ・ゴー」によるセルフ精算もできるし、ショッピング・リストがアップデートされる。終わるとショッピング・リストにある次の商品の場所が提示される。

また、顧客の特定の食品に関する制約情報も管理できる。例えばグルテン・フリーの食品を望む顧客には、棚の前でその商品をハイライトしてくれる。この機能は、顧客だけでなく、オンライン注文の商品をピックアップする社員にとっても作業効率が高まるという効果がある。

クローガーは、このシステム導入を順次拡大していく予定だ。

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