CVSヘルスnews|シップト社の機能で処方薬の即日配達を全米1万店舗に拡大
米国ドラッグストアチェーンのCVSヘルス(ロードアイランド州、ラリー・J・マーロCEO)は、4月4日、処方薬の即日配達を全米に拡大すると発表した。
このサービスは提携しているターゲット傘下のシップト社が行う。配達料は7.99ドルである。配達サービスは、食料品や日用雑貨品などを中心に消費者に浸透してきており、とくにオンライン注文に対しては少しでも速い配達が求められている。
アマゾンも既にプライム会員を中心に即日配達を実施している。こちらは昨2018年には処方薬オンライン販売のピルパック社を買収しており、近い将来処方薬の配達も始めると推測されている。
したがって、今回のCVSの即日配達の実施は、顧客に対するサービス改善であるとともに、競合対策でもある。
CVSヘルスは2017年末、即日配達テストをニューヨークで開始した。そして昨年の夏、いくつかの大都市を中心にこのサービスを拡大し、現在は約1万店の店舗のうち、約6000店で即日配達を行っている。
顧客はCVSのアプリを通じてメールか電話で注文する。処方薬と同時に風邪薬やサプリメント、紙オムツなどの商品も同時に注文することができる。また、4.99ドルの翌日配達を選択することもできる。
CVSは、店舗でのカーブサイド・ピックアップも2年間ほどテストしたが、昨年9月に中止している。
消費者にとって、オンラインで注文した商品の配達は当たり前のサービスになってきている。特にコモディティグッズに関して、それができない小売業者は、それだけで不利になる。