ホームデポnews|第3Q売上高272億ドル3.5%増・純利益3.4%減の増収減益
全米最大・世界最大のホームセンターで、全米チェーンストアランキング5位のホームデポ(ジョージア州アトランタ、クレイグ・メニアCEO)が、11月3日で終了した2019年度第3四半期の決算を発表した。
売上高は272億2300万ドル(1ドル100円換算で2兆7223億円)で、前年同期比3.5%の増加。既存店売上高も3.6%(国内は3.8%)増加した。営業利益は39億4700万ドル(3947億円)で2.0%の増加だが、純利益は27億6900万ドル(2769億円)で3.4%の減少だった。
クレイグ・メニアCEOは「売上高は、ワン・ホーム・デポの戦略的投資の進捗状況が思わしくなく、予測を下回りました。投資は予測通りに良い結果を出していますが、思ったより調整に時間がかかっており、今年度の売上予測を調整しました。一方、1株当たりの利益予測はこれまで通りで変わっていません。新規の投資による競争的有利性の維持が効果を上げていることに勇気づけられています」と述べている。
ワン・ホーム・デポ戦略は店舗数を増やさないで、オムニチャネル化によって既存店の売上げを増やす戦略。ホームデポが2017年から導入している戦略で、店舗とデジタルのシームレス(つなぎめのない)な買物体験を推進し、顧客満足度を高めている。通常の店舗では3万~4万のアイテムが在庫されているが、オンラインでは100万以上のアイテムが販売されている。
2019年度通期では、売上高をプラス1.8%に、既存店売上高をプラス3.5%に、それぞれ下方修正した。修正前はそれぞれプラス2.0%、プラス4.0%だった。
戦略的投資は IT、店舗、サプライ・チェーンに関して行われているが、これらの投資効果が売上げに表れるのに時間がかかっている。とくに、同社の売上げの約45%を占めるプロ・ビジネスに対するウェブサイトの整備はまだ不十分で、技術的なインフラ整備が必要で時間がかかると説明されている。