リドルnews|12月中に6店舗出店/来年夏までに25店舗を新規開店予定
米国でリミテッド・アソートメント型ディスカウントスーパーマーケットを展開するリドル(Lidl)USは、12月3日、来年夏までに25店舗を新規出店すると発表した。
リドルはドイツの小売業首位のシュワルツ・グループ(Schwarz Group)のフォーマットで、2017年6月にアメリカに進出した。現在はバージニア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州、メリーランド州、デラウェア州、ニュージャージー州など大西洋南部地域を中心に、約80店舗を展開している。
12月4日にはノース・カロライナ州シャーロットに、12月11日にはニューヨーク州ロング・アイランド島のセンター・モリティスとウェスト・バビロン、ノース・カロライナ州のローリーに新規出店する。さらに12月18日にはニュージャージー州バーゲンフィールドとノース・カロライナ州フェイエットビルでも新規開店を予定していて、12月中に合計で6店舗を開店する。ロング・アイランド地域では、来年夏までに合計8店舗の出店が計画されている。
米国の経済誌「フォーブス」によると、リドルは当初、西海岸に向けて出来るだけ多くの州に新店舗を出店する計画だったが、配送センター、立地不足、激しい競争などが原因で計画を見直している。ノース・カロライナ州では、すでに2店舗が閉鎖されている。
一方で、2018年11月、ニューヨークを中心に28店舗のスーパーマーケットを運営するベスト・マーケット(Best Market)を買収している。ベスト・マーケットは、全店舗のうち24店舗をニューヨークのロングアイランドで展開している。これらの店舗をリドルにバナー転換することで、同じドイツ出身で競合するアルディに対抗していく。
ノース・カロライナ州では、ウェグマンズがローリーに出店したばかりだが、さらに4店舗の出店を計画している。また、スプラウツ・ファーマーズマーケットも同じ地域で店舗拡大しており、既存のアルディ、ハリスティーター(クローガー傘下)、ホールフーズ・マーケット(アマゾン傘下)に加えて競争が激化している。
リドルでは、「リシンク・グローサリー:グローサリーを見直そう」というキャッチフレーズを掲げ、ベーカリー・青果・食肉などの商品を吟味し、差別化を進めている。