JCペニーnews|’19通期は売上高107億ドル8.1%減/純損失2.7億ドル

米国のJCペニー(テキサス州プラノ市、ジル・ソルタウCEO)が2月1日で終了した第4四半期と2019年度通期の業績を発表した。日本ではゼネラルマーチャンダイズストア(GMS)と呼ばれるが、米国商業統計ではディスカウントデパートメントストア。シアーズと並ぶ2強だったが、シアーズは倒産し、JCペニーも苦しい状況が続く。

第4四半期の売上高は、33億8400万ドル(1ドル100円換算で3384億円)、前年同期比は7.7%減、営業利益は1億0200万ドルで19.7%減、純利益も2700万ドルで64.0%減と大幅なマイナスだった。既存店売上高も店舗閉鎖の影響で7.0%減(調整後は4.7%減)だった。

通期の売上高は107億1600万ドル(1兆0716億円)で8.1%減、2億6800万ドルの純損失(前年度は2億5500万ドルの赤字)、既存店の売上高も7.7%のマイナス(調整後は5.6%マイナス)だった。2年連続の250億円を超える赤字である。

ジル・ソルタウCEOは、「粗利益は3四半期連続で改善しており、在庫回転率、経費など財務的な改善も予測以上に進んでいます。婦人衣料、スポーツウェアの成長にも助けられています。成長をJCペニーに戻すには時間がかかることはわかっています。2020年度に移行するにあたり、当社は引き続き会社を再構築し、更新計画を実施していきます」と強気の姿勢を崩さない。

JCペニーは、2019年11月1日に「ブランド・ディファイニング・ストア」と呼ばれる新しいライフスタイルストアをテキサス州ハーストにオープンした。この実験店のコンセプトは、「ブランドを再定義し、顧客をビジネスの中心に置く」。この店舗ではスタイル・オン・ザ・ゴー、カーブサイド・ピックアップなどの施策が採用されているが、顧客に好評だったことから、来週から新たに50店舗に拡大する予定だ。

現在、実店舗での売上げが全体の売上げの80%を占めているが、顧客の90%はオンラインで商品検索などを始めており、オムニチャネル化は進んでいる。

2020年度には、既存店売上高で3.5%~4.5%のマイナス、調整後のEBITDA(Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortization;税引前利益に支払利息、減価償却費を加算した利益)で5%~10%のプラス、フリー・キャッシュフローで黒字になると予測している。また、6店舗の店舗閉鎖を計画している。

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