スプラウツnews|第1Q売上高16億ドル16.5%増・純利益62.8%増の絶好調
米国のスプラウツ・ファーマーズ・マーケット(アリゾナ州フェニックス、ジャック・シンクレアCEO)が3月31日で終了した2020年度第1四半期の業績を発表した。
同社は本拠地のアリゾナ州をはじめ、全米の23州でオーガニックスーパーマーケットを運営している。
売上高は16億4654万ドル(1ドル100円換算で1646億5400万円)で、前年同期比16.5%増と絶好調である。営業利益も60.4%増の1億2759万ドル(127億5900万円)、純利益は9181万ドル(91億8100万円)で62.8%増だ。既存店売上高は10.6%増加した。
4店舗を新規出店し、3月31日時点で344店舗となった。
同社CEOのジャック・シンクレア氏は、第1四半期の売上高の急増は四半期後半のCOVID-19の特需によるものだと述べている。
COVID-19関連の特別対策として、以下のような施策を講じている。
⑴社員に時給2ドル引き上げに相当するボーナスを支給した。
⑵最大14日間の有給休暇を追加した。
⑶必要な社員に育児手当を一部負担した。
⑷経済的に困窮している社員に対する救済基金を設立した。
⑸イースター・サンデーを有給の休日とし、全店舗を休業した。
⑹店内の十分な清掃と消毒を行った。
⑺営業時間を短縮し、閉店時間を午後10時から8時に変更した。
⑻店舗の内外にソーシャル・ディスタンシングの保持を促すサインを、レジには遮断ガラスを設置した。
⑼社員には手袋とマスクを支給し、出勤時に健康状態について問診を行う。
同社の最高財務責任者であるデニス・パウロニス氏は、次のように述べている。
「4月の売上げは平均を上回りましたが、チームメンバーとお客様の健康を最優先事項とするため、給与、福利厚生、安全対策に多額の投資を行っています。消費者の行動がいつ正常に戻るか、あるいは『新しい正常』となる可能性があるかについては、依然として不透明です。このような状況のもとでは、特定の結果を予測することは困難ですが、以前の年次見通しを満たすか、超えることができるのではないかと予想しています」