ウォルマートnews|ウエスタンユニオンと提携し送金サービスを開始

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は1月19日、送金サービス大手のウエスタンユニオン(コロラド州イングルウッド、ヒクメット・エルセックCEO)と提携し、今春から送金サービスを開始すると発表した。

ウエスタンユニオンは160年の歴史をもち、全世界の約200カ国で個人送金、企業支払い、貿易業務を代行している。

ウォルマートの金融サービスは、マネーセンターが担う。クレジットカード、デビットカード、ギフトカード、マネーオーダー(金券)の発行と運営、小切手の現金化、送金などの業務を行う。送金に関しては、すでにマネーグラム社などと提携しているが、サービス・エージェントのネットワークでは、ウェスタンユニオンの方が充実している。

ウォルマートの顧客には銀行口座をもたない人も多く、彼らがよく利用するウェスタンユニオンとの提携は、ウォルマートにとっても顧客にとってもメリットがある。

昨年12月に、連邦預金保険公社(Federal Deposit Insurance Corporation:FDIC)が、銀行以外の企業による興業銀行の設立を認める判断をしている。その結果、今後、ウォルマート、Amazon、フェースブックなどによる銀行設立が可能となった。興業銀行は基本的には顧客に対するローンの取り扱いが中心となるが、通常の銀行に発展する可能性はある。すでに、クレジットカードの決済業務を行うスクエア社、学生ローンを扱うネルネット社が限定認可されており、日本の楽天も申請中である。アメリカはこれまで70年以上、金融と商業の分割を原則としてきたが、ECの急増とともに今後変わっていく可能性がある。

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