アマゾンnews|オンライン診療の「アマゾン・ケア」を今夏全米で本格始動

アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、ジェフ・ベゾスCEO)は3月17日、ヘルスケア・ビジネス「Amazon Care(アマゾン・ケア)」を本格始動させることを発表した。アマゾン・ケアは医師や看護師などの医療専門家によるオンライン診療・指導を受けられるサービスで、アプリを通じて受けられる「バーチャル・ケア」と、医療専門家が患者宅を訪問して直接診療を行う「イン・パーソン・ケア」の2つのサービスが用意されている。

バーチャル・ケアは接続してから通常60秒以内にチャットまたはビデオ通話でアドバイスを受けることができる。そのため、病院へ足を運ぶ時間や長い待ち時間を無くすことが可能となった。

イン・パーソン・ケアでは採血や聴診などの基本的な診察をし、処方薬が必要な場合は自宅に配送手配することができる。

またアプリ上では急を要するケアの提供以外にも、予防接種や健康診断、栄養相談、妊娠計画、禁煙支援などの予防ケアにも対応する。

同社は2018年6月にオンライン調剤販売の「ピルパック」を買収し、調剤郵送ビジネスに進出した。その後、2019年9月にワシントン州内のアマゾン従業員とその家族向けにアマゾン・ケアをローンチしていた。3月17日からはワシントン州内の外部企業にも提供を開始し、今夏からは米国内50州にアマゾン・ケアを拡大する。またイン・パーソン・ケアも、ワシントンDCやバルチモアを含む他の地域に、数カ月以内にサービスを提供する。

医療専門家による早急な処置を受けられるアマゾン・ケアはこれまで、同社の多くの社員がその恩恵に与ってきた。しかし2020年のパンデミックで医師による診察は難しくなったため、アマゾンは自社だけでなく、全米の外部企業にもこのサービスをオープンにした。新型コロナの検査体制やワクチン接種も積極的に取り組むアマゾンは社会的な使命を果たしている。

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