ウォルグリーンnews|’22年商1327億ドル0.1%増/ヘルスケア企業へ加速

ドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(イリノイ州ディアフィールド、ロザリンド・ブルーワーCEO)は8月31日で終わった2022年8月期の第4四半期および通期決算を発表した。

第4四半期の売上高は324億4900万ドルで前年同期比5.3%減少した。営業損失は8億2200万ドル(前年同期は営業利益9億1000万ドル)、純損失は4億1500万ドル(前年同期は純利益6億2700万ドル)だった。

主要部門のU.S. Retail Pharmacy(米国内ドラッグストア)は売上高が266億8300万ドルで7.2%減少したが、既存店売上高ではCOVID-19のワクチン接種が寄与して1.6%増加した。調剤部門の売上げは8.8%減だが、既存店ベースは3.0%増加した。処方箋枚数は3.5%減少している。小売り部門の売上高は2.4%減、既存店でも1.9%減少した。ロイヤルティプログラム「MyWalgreens」の会員は1億0200万人となった。

一方通期では売上高が1327億0300万ドルで前年比0.1%微増した。米国ウォルグリーンおよび国際部門での既存店売上高の伸長と、U.S.ヘルスケア社の買収によって好調だったものの、処方箋薬の宅配サービスを提供する「AllianceRx Walgreens」の売上減少によって部分的に相殺されてしまっている。

営業利益はイギリス「ブーツ」部門の減損費用やフロリダ州との「オピオイド訴訟」関連費用などによって13億8700万ドルと、40.8%減少したものの、純利益は43億3700万ドルで72.7%増加した。1株あたりの利益は117.6%増加して、$5.01だった。

年度末の時点で、同社はマイクロ・フルフィルメントセンター8カ所を稼働しており、1800店舗のEC販売の対応をしている。また店舗併設の診療施設「ビレッジMD」は342カ所となった。このうち152カ所は薬局を併設しているが、2022年中にはこれを200カ所に拡大する予定だ。高齢者向け医療保険プランの加入者が利用できる店内の「ウォルグリーン・ヘルスコーナー」は70カ所を新設し、2022年中には100カ所に拡大する。

CEOのロズ・ブルーワーは「お客さま中心のヘルスケア企業へのトランスフォーメーションが、計画より速く進んでいます。長期的な成長を目指して、戦略を進めていく」と述べている。

 

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