CVSヘルスnews|’23年度年商3578億ドル10.9%増・純利益93.4%増

CVSヘルス(ロードアイランド州ウーンソケット、カレン・リンチCEO)は12月31日で終わった2023年12月期の第4四半期と通期決算を発表した。

第4四半期(10月~12月)の営業収益は938億1300万ドル(1ドル150円換算で14兆0720億円)で11.9%増、営業利益は33億7300万ドル(5060億円)で7.8%減、純利益は20億4700万ドル(3071億円)で12.2%減の増収減益だった。また1株あたり利益は1.58ドルで10.7%減となった。

通期の営業収益は3577億7600万ドル(53兆6664億円)で10.9%増、営業利益は137億4300万ドル(2兆0615億円)で72.8%増、純利益は83億6800万ドル(1兆2552億円)で93.4%増と、最終的には増収増益となった。1株あたり利益は6.47ドルで98.5%増だった。

部門別で見ていくと、健康保険のヘルス・ケア・ベネフィット部門は売上高が1056億4600万ドルで15.6%増、調整後営業利益が55億7700万ドルで12.0%減。

調剤のヘルス・サービス部門は売上高1868億4300万ドルで10.2%増、調整後営業利益は73億1200万ドルで7.8%増加した。処方箋請求数(30日換算)は0.4%増加したものの、大部分は医療プログラム「メディケイド」顧客の契約変更やコロナワクチン接種の減少によって相殺されてしまっている。

そして小売りのファーマシー&コンシューマー・ウェルネス部門の売上高は1167億6300万ドルで7.5%増、調整後営業利益は59億6300万ドルで8.7%減少した。処方箋取り扱い数(30日換算)は1.5%増加した。薬局の薬剤構成の変更、処方箋量の増加、インフレなどによって、売上げは増加したものの、ジェネリック医薬品の増加や店舗数の減少、コロナ検査キットの販売減少、ワクチン接種の減少などで一部相殺された。

既存店売上高は調剤薬局が13.6%増、フロント・ストアが0.3%増で、全体では10.7%増加した。ジェネリック医薬品の処方比率は88.4%だった。

2024年度の通期予測については、GAAPの1株あたりの利益で7.06~7.26ドル、調整後1株あたりの利益で8.30~8.50ドル、キャッシュフローでは120億~125億ドルを見込む。前回の予測からは下方修正している。

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