ウォルマートnews|「ゼロ・ディパック」で食品廃棄物を削減
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は、環境保護の一環として、食品の無駄を削減するため、新しいテクノロジー導入とプロセス簡素化に取り組んでいると発表した。
この取り組みは「ゼロ・ディパック」プログラムと呼ばれる。商品を店内で陳列する前に、バックルームで、期限切れの食品や傷んだ食品をパッケージから取り除くことで廃棄物(ゴミ)を減らし、商品の再陳列などの作業効率も上げていく。
ReFEDによると、米国は2022年に約7760万トンの食品廃棄物を排出した。ウォルマートでは、食品を無駄にするのではなく、無駄にするものを最小限に抑え、廃棄物を陳列前にパッケージから分別処理し、リサイクルして寄付することを目指している。
販売できない包装食品をリサイクルするには、まず食品を包装解除する必要があるが、以前は、従業員が傷んだ生鮮食品をパッケージから手作業で取り出していた。そのため、その作業に多くの時間を割かなければならなかった。
「ゼロ・ディパック」では、有機物のリサイクルには Denali(デナリ)社のデパッケージ技術を導入し、プロセス全体を簡素化している。このプログラムは、2024年7月現在、1400店舗以上のウォルマートやサムズ・クラブに導入されている。デナリ社によると、新しい機械は、有機食品廃棄物から全ゴミの97%を分別できる。