コストコnews|’24年度年商2545億ドル・5%増/9月に7年ぶり会費値上げ
メンバーシップ・ホールセールクラブのコストコホールセール(ワシントン州イサクア市、ロン・ヴァクリスCEO)が2024年8月期の通期決算を発表した。
第4四半期(6~8月)の売上高は781億8500万ドル(1ドル140円換算で10兆9459億円)で前年同期比1.0%増、会員費収入が15億1200万ドル(2117億円)で0.2%増。合計した営業収益は796億9700万ドル(11兆1576億円)で1.0%増だった。
営業利益は30億4200万ドル(4259億円)で9.4%増、純利益は23億5400万ドル(3296億円)で9.0%増。また1株当たり利益は5.29ドルで8.8%上昇した。
既存店では全体で売上高5.4%増、客数6.4%増、客単価0.9%減。地域別では、アメリカが売上高5.3%増、客数5.6%増、客単価0.3%減。カナダが売上高5.5%増、客数7.7%増、客単価2.1%減。その他国際が売上高5.7%、客数8.1%増、客単価2.2%減。Eコマースは18.9%増だった。
通期の業績は以下の通り。
年間売上高は2496億2500万ドル(1ドル140円換算で34兆9475億円)で前年比5.0%増、会員費収入が48億2800万ドル(6759億円)で5.4%増。そして営業収益は2544億5300万ドル(35兆6234億円)で5.0%増となった。
また営業利益は92億8500万ドル(1兆2999億円)で14.4%増、純利益は73億6700万ドル(1兆0314億円)で17.1%増。1株当たり利益は16.56ドルで16.9%増。
既存店売上高は全体で5.3%増、アメリカが4.5%増、カナダが7.0%増、その他国際が8.1%増。Eコマースは16.1%増。
期末店舗数はアメリカ614店、カナダ108店、その他国際168店で、計890店を展開する。また次年度の計画では、アメリカ630店、カナダ111店、その他国際175店の計916店と、900店舗を突破する見通しだ。
また期末の会員の更新率は全世界で90.5%、アメリカでは92.9%。また総会員数は7620万人、うちエグゼクティブ会員3540万人。コストコの会員カードは、会員1名につき家族カードを1枚無料で発行することができることから、カード保有者総数としては、1億3680万人にのぼる。エグゼクティブ会員による売上げは、全体の73.5%を占める。
なお同社は9月1日から、年会費を2017年以来、7年ぶりに値上げした。アメリカとカナダでは、通常のゴールドスター会員は、現在の60ドルから65ドルに、エグゼクティブ会員は120ドルから130ドルにアップする。日本での会費値上げはまだ未定だ。
エグゼクティブ会員の特典として、年間利用額に対して2%のキャッシュバックが受けられる。会費の値上げに応じて、キャッシュバックの上限も、現在の1000ドルから1250ドルに引き上げられる。