ユカイパに売却されたテスコFresh&Easy、テイクアウト朝食市場に活路を求める
2007年11月にアメリカに進出したテスコは、昨年11月、ほぼ6年間で撤退。
投資会社ユカイパに売却されたフォーマットFresh & Easyの店舗群は、今後どのような形で運営されていくか、具体的には発表されていなかった。
アルディが買収するという噂もあった。しかしその話は立ち消えになって、ユカイパのもと、建て直しが行われることになった。
そしてそのFresh & Easyの変貌が少しずつ明らかになってきた。
まず、バナーは変えない。つまりFresh & Easyのまま。そして、その店名と店舗コンセプトの通り、「フレッシュで便利に」という考え方を貫徹し、一部店舗を利便性の高い24時間営業の店舗へと改装している。
さらには、「Grab-and-go グラブ・アンド・ゴー」という新商品戦略を開始した。Grab-and-goとは「つかんで出かける」、つまりサンドイッチのように、手にとってそのまま食べられる食事のことを意味する。
カリフォルニア州エルセグンドにあるFresh & Easyの本社は、先週、「Grab-and-go朝食メニュー」を167の店舗で提供していくことを発表。価格帯は1.99ドル~3.99ドル。
メニュー例:
・ギリシャヨーグルトとフルーツのラップサンド
・スモークサーモンとクリームチーズのベーグルサンド
・ターキーとサラダほうれん草の全粒粉ベーグルサンド
・ソイリソ(大豆ソーセージ)とスクランブルエッグのラップサンド
・アップルシナモンのオートミールシリアル
・アーモンドとイチジクのオートミールシリアル
マクドナルドやタコ・ベルなどがリードする米国ファストフード業界でも、朝食マーケットに売上げポテンシャルがあるとの認識は共通している。そして実際に、朝食市場において、独創的で手軽な朝食メニューの開発が模索されている。もちろんスーパーマーケット産業でも、朝食マーケットに対してサービス・デリの売場で対応する動きはある。ホールフーズが各地の店舗で実験を試みている。
新生Fresh & Easyはそこに一石を投じたかたちだ。
Grab-and-go部門のリーダー、シャロン・プライスは、「より健康なテイクアウト朝食を探している方はぜひ、Fresh & Easyのヘルシーな朝食をどうぞ。ダイエットの妨げになるようなドライブスルー・ブレックファストはもう過去のものです」と自信満々である。
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