LIXILグループニュース|売上高1兆7864億円▲5.5%の減収も純利益は過去最高
㈱LIXILグループ(本社:東京都江東区、 瀬戸欣哉取締役代表執行役社長兼CEO)が、2017年3月期の決算を発表した。
2017年3月期の連結業績は、売上高1兆7864億4700万円(前年同期比▲5.5%)、事業利益883億1200万円(26.0%増)、営業利益675億3500万円(73.1%増)、当期利益418億9800万円(前年266億7100万円損失)、純利益425億0300万円(前年256億0500万円損失)。
LIXILグループは、戸建住宅・マンションからオフィス・商業施設などの非住宅向けまで、多岐にわたる建材・設備機器と幅広い住関連サービスを提供するグローバル企業である。窓、玄関ドア、エクステリア、タイルなどの内外装建材、トイレ、浴室、システムキッチンなどの水まわり設備、ファブリックなどのインテリア商品、そして大規模ビル向けのカーテンウォールに至るまで、業界随一の豊富な商品・サービスを展開している。
今期売上収益の減少要因は、為替換算影響や事業売却により一部子会社が連結から外れたため。また前年における省エネ住宅ポイント制度の終了による反動で、国内需要が減少したことがあげられる。しかし、海外事業が好調に推移したことに加え、リフォームへの注力など独自の取り組みにより、為替および事業売却の影響を除くと、売上収益はほぼ前年同期並みだった。
それに比べて営業利益は、前年同期比73.1%と大幅に増益。国内基幹システムの一部導入範囲の見直しや遊休資産の減損処理等があったものの、それらを事業利益でカバーしたためである。また純利益は前年同期が256億0500万円の損失だったので、大きく改善して、過去最高となった。
LIXILグループは、7つの事業に分かれている。
・LIXIL Water Technology(衛生陶器をはじめとする幅広い水まわり製品を提供)
・LIXIL Housing Technology(窓・サッシ、玄関ドア、エクステリア商材などラインアップ)
・LIXIL Building Technology(カーテンウォールをはじめ、ビルの窓や内装分野の設計・施工)
・LIXIL Kitchen Technology(幅広いキッチン製品のデザイン・生産・販売)
・LIXIL Japan Company(住宅に関連する商材・サービスを幅広く扱う国内営業組織)
・流通・小売り事業(ホームセンター・チェーン「ビバホーム」「スーパービバホーム」を展開)
・住宅・サービス事(住宅性能評価、維持管理、住宅検査、不動産売買など)
流通・小売り事業のLIXIL VIVAは、幅広い商材を取り揃えた二つのホームセンター・チェーン「ビバホーム」と「スーパービバホーム」を展開している。「ビバホーム」は、地域密着型店舗で、フォーマットは従来型の「ビバホーム」と品揃えとサービスを凝縮した「ニュービバホーム」がある。
「スーパービバホーム」は、売場面積1万㎡超の地域最大級の次世代型ホームセンター。資材館、生活館・ビバペッツ、ガーデンセンターで構成され、商品・商材の販売だけでなく、交換・取付工事やリフォーム・サポートといった各種サービスも行う。
2017年度の流通・小売り事業は、最新モデル店舗「スーパービバホーム厚木南インター店」などの新規店舗展開があったが、前期における一部事業の譲渡の影響があり、売上収益は1720億0500万円(▲6.8%)と減収した。しかし一方で、ホームセンター事業の粗利の増加により、事業利益は73億0400万円(1.8%増)と増益だった。
グループ全体の2018年度の業績見通しは、売上収益1兆8500億円、事業利益950億円、営業利益750億円、当期利益468億円、純利益430億円を見込む。
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